==思うがままに==

2004年5月17日のエッセイ


外交×憲法=平和
 昨日紹介した「オンリー・ワンでいこう! 〜外交×憲法=平和〜」と題した天木直人さんと伊藤真さんの対談。まず、憲法に詳しい伊藤塾の塾長伊藤真さんの話から。   

 伊藤さんは、1「もっとみんなで憲法を知ろう」、2「積極的非暴力平和主義」、3「憲法改正論議」の3点について語った。
 1では、国家が作る法律の正当性は、多数の国民の承諾があってのことだが、この多数も間違うことは歴史に学んだ。ゆえに多数決では奪ってはならない人権や平和について、あらかじめ定めておくのが憲法。多数派を構成する強大な権力の暴走に歯止めを聞かせておく役割を持つ。

 その憲法の中心理念が、2の、1人ひとりを大切にする個人の尊重に基づく「積極的非暴力平和主義」であり、憲法前文と9条で規定されている。これは軍事力でこの国を守ったり、世界の問題は軍事力をもって解決できないと決めたものである。人類は未だに軍事力、暴力で解決しようとしているが、選択肢は非暴力か滅亡しかない。日本は世界平和のために非暴力で貢献していくと決めたのである。

 しかし3について現在、軍事力による防衛と軍事力による国際貢献をやろうとしての憲法改正問題がある。殺人や暴力は場合によってはいいんですよ、という考え方に変えようとしている。これは明らかに権力の歯止めをゆるめようとしている行為であり、それがそのまま国民の生活が窮屈になること。日本国民は、そのことを承知の上で本当に憲法を改正する選択をするのであろうか。私たちはもっと憲法とは何かをよく知った上で、憲法改正論議に参加していかなければならないだろう。「人を殺してまで自分は生きたい」のか、そういう状況にならないようにしていく努力をしていくのか。いよいよ国民1人ひとりが問われている問題である、と伊藤さんは述べられた。

 まさにおっしゃる通りで、憲法というものを知っているようで知らない。まずはしっかりと知ることと、1人ひとりが自分事として真剣に「この国のかたち」を考えていかなければと強く思わされた。
No.361


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