「人が歴史から学ぶ最大の教訓は、人は決して歴史から学ばないということだ」。
言い得て妙。いまの日本はまさに当たっている。これはヘーゲルの言葉らしいが、23日付当欄の「関東防空大演習を嗤う」で紹介した半藤一利さんの6月23付朝日新聞に掲載された中にある。
その時に触れた「このおかしな世の中の様子が戦前に酷似している」ことについて、半藤氏は、自衛隊派遣の賛否を当アンケートを見て、「ウム、これは満州事変だよ」と思わず呟いたと書いている。1931(昭和6)年、満州事変が勃発したとき、国民の大多数は支持者でなかった。指導層すら反対の意を表明していたにもかかわらず、時の首相が「出てしまったものは仕方がない」と一言あり、マスコミの太鼓叩きもあって、「不拡大方針」は吹っ飛んでしまったそうだ。
一旦既成事実ができあがってしまったものに、日本人はすこぶる寛容との指摘はあちこちである。まあ、だいたいの問題はそれでも済むであろう。しかし、この歴史の分岐点に立って、国家100年の計はどうなる?、いや世界人類史上またぞろ日本発の汚点を残すのではないかと、気温の上昇と共に気分の悪い毎日を過ごしている。
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No.426
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