2009年2月アーカイブ

めはりずし・さんまずし

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先日の朝日新聞「食談議」というコーナーに「『故郷で美味しいものは一にめはり、二にさんま』。和歌山県新宮市出身の詩人・作家の佐藤春夫さんはこう語っていたという」との記事が出ていた。

そう、南紀名物のめはりずしとサンマずしだ。めはりずしは高菜を巻いたおにぎり。しょうゆだれで味付けがしてある。なぜ、「めはり」か。それは昔、紀州熊野の農家の方たちは、山々の畑仕事行くそのお昼の弁当に、大変大きく握って作っためはりずしを持っていったそうだ。
それを食べる時「目を見張るほど大きく口を開ける」ことがこの名の由来とされている。JRの電車の中、おみやげ屋さん、ホテルのお食事などなど、色んなところで食することができる。私の小学校の時の友人は、紀伊勝浦駅のほど近いところでずばり「めはり寿司 二代目」という店をやっている。

それから、サンマずし。これは北日本や関東にはない。それには理由がある。サンマは寒流にのって北から南下、房総半島沖をさらに紀州沖へと泳いでくる。関東辺りが一番脂がのったサンマ。それが紀州まで来ると脂がおちたサンマとなる。つまりダイエット済みのスマートなサンマゆえに押し寿司にぴったりの材料となるそうだ。

サンマずしは、今でも各家庭で作られているようで、一家庭一味とそれぞれ風味が違う。正月にご信者さんの手作りサンマずしがお供えになり、毎年楽しみである。結構沢山頂きありがたいことであるが、最近は子供たちがあっという間に食べてしまう。ぜひ、皆様も南紀に訪れ、お試しあれ。

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