2012年5月アーカイブ

第30回金光教東京平和集会のご案内

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 先日、第30回の東京平和集会の記念講演をお願いしている保阪正康氏(作家)と講演の打ち合わせを持たせていただき、主催者側としてお話してもらいたい内容を伝え、ほぼ願い通りの了解を頂いた。

 ポイントとしては、講題の通り、戦前社会の平和と戦争の分岐点は奈辺にあったか。その点を歴史に学び、教訓化していただく。それは現在社会のあり方が戦争へと向かった戦前社会と非常に似てきているのではないかとの問題意識から。もう一つは、戦前国家に宗教がどうからみとられていったかについて学ばせていただき、私たち金光教として今後どうあればよいかについて考えていきたいという2つである。

 わずか、1時間程度の打ち合わせであったが、さすが昭和史に造詣が深く、何十冊も著書を出されている方であり、非常に興味深いお話を聞かせて頂いた。ぜひ、ご参加下さい。
 
 また、その後歴代所長によるパネルディスカッションをもって、これまで29回積み重ねてきた集会の成果と課題を確認し、ここからを展望していきたい。子どものひろばも用意しているので、どうぞお勧め下さい。

 下記に、日程の概要を記します。

第30回 金光教東京平和集会 場所・金光教館(東京教会イーストホール)

●テーマ 「どこまでも真の平和を求めて」
 東京平和集会は、現代社会の「平和」ならざる状況の克服を目指し、平和を願う人々が一堂に会して、学習、情報交換、社会アピール、祈りを共にするとともに、新たな活動を生み出すことを願いに開催してきております。
 本年は、第30回を迎えるところから、平和への祈りの結集と、平和にかかわる社会動向を押さえながら東京平和集会の歩みを総括し、ここまでの成果と課題を整理すると共にここからの方向性を展望してまいりたいと願っております。
 内容としては、後掲の通り、昭和史に造詣の深い保阪正康氏の記念講演と東京センター歴代所長によるパネルディスカッションを考えております。

●日時 7月15日(日)13:00~16:30
●会場 金光教館(JR秋葉原駅下車 昭和通り口から徒歩3分)
●内容
13:00 ○平和の祈り(20分) 

13:20 ○記念講演 「平和(戦争)への分岐点。歴史に学ぶ」

       講師 保阪正康氏 (1時間15分)

14:35 休憩(10分)

14:45  ○パネルディスカッション
     「本教に願われる平和活動とは。-これまでを振り返り、ここからを展望する-」

    司会・松本所長、パネリスト・ 川上、藤原、浅野、小柴の各師

        14:45  平和集会の歩み(10分辻井)
        14:55  パネルディスカッション(70分)
        16:05  質疑応答(20分)
        16:25  保阪氏コメント(5分)

16:30   閉会
       所長あいさつ

13:20  ○子どものひろば
     平和に関わる施設「昭和館」を見学し、映像、写真、体験学習を通して、楽しみながら平和を学びます。

 ※ポスター出来次第アップします。

「長期絶対隔離保管猛毒危険物」

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 先ほどのニュースで、はじめて福島原発4号機の内部映像が公開された。現在でも一番危険なのが使用済み燃料プールの中にある1500本もの燃料棒だ。これが崩落すると相当数の範囲の人が避難しなければならない。もちろん東京も入る。

 夕方フジテレビともう一つの民放のニュースでは、燃料プールの補強や水位や傾きについての報道はあったが、崩落するとどうなるかとの言及はなかった。さっきの7時のNHKのニュースでは、事故当時これが崩落すると東京都民の避難命令も想定されていたとし、現在、震度6強の地震がきても耐えられるとの報道があった。

 補強の解説があったが、映像を見るとあの程度の補強で本当に耐えうるのかどうしても心配になる。また、もしでは震度7弱がきたらどうなるのか。政府もマスコミも本当に恐いことは公表しない。政府や電力会社の言うことを「ハイそうですか」と簡単に納得できないのだ。

 大飯原発の再稼働では「福島級の地震や津波がきても安心ですよ」と言うが、それではもしそれ以上のがきたらどうするのか。先に安全、安心ではなくて、最初に危険ありきではないのか。危険だからこその安全対策ではないか。安全神話は完全に崩れたのだ。

 にもかかわらず、危険ではない、危険ではないと思わすことにしか意識がいっていないのではないか。何度も指摘しているが、戦前の大本営発表のごとく、現在でも言葉の使い方が間違っていると思う。

 例えば、核燃料棒も「放射性廃棄物」という言い方をし、単なるゴミのような響きで、それほど危険物ではないような印象を与える。ところが、これは第一級の危険物、いや特級の危険物である。池澤夏樹さんが朝日新聞に書いていたが、「長期絶対隔離保管猛毒危険物」と呼ばなければならない代物なのである。

「楽」と「楽しい」

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 「楽」と「楽しい」は、同じ漢字を使うが、意味は違う。楽をしては本当の楽しみを得ることはできず、苦労を乗り越えてこそ本当の楽しみを得ることができると人にも言ってきた。しかし、それではなぜ同じ漢字をあてるのか。必ずやその漢字には意味があり、同じ字をあてる意味もあるはずとずっと考えてきた。

 先日、その答えにはっと気がついた。これも「逆も真なり」であった。このことに気がついたのは、今の社会風潮というか、苦しみを乗り越え、努力し、頑張っても、必ず幸せになれない世の中にますますなっているのでは、と考えていたときのことだ。

 今の世の中は、それどころか要領のいい人間が比較的楽をして富み、まじめに苦労した方が報われない。「努力すれば報われる」はウソで「努力しても報われない」とますますやる気を失い、心に病を抱える人も増えている。

 苦労を乗り越え、努力して、幸せをつかむのだと教えられてきたが、これは方向が逆だと気がついたのだ。つまり、目的がはっきりして、それを楽しんで行えば、苦労も努力もそう辛いものではないのだと。

 「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるが、息子の野球や娘のドラム練習をみていて、好きなことは端から見れば辛いことでも、当人はほとんど苦労とは思ってない。これだったのだ。「楽をして」→「楽しい」ではなくて、「楽しい」→「楽」、つまり楽しいからこそ楽なのである。だから同じ漢字をあててるのだと。

 最初に「苦労を乗り越えて」ではなくて、自分の本当にやりたいこと、好きなことを見つけ、目的をはっきりさせること。これが大事だと。それさえ見つかれば、少々の艱難辛苦は乗り越えることができ、生き甲斐や使命感を持ち、本当の幸せをつかめるのだと思う。

金環日食

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 妻がもう1月ほど前から金環日食用めがねをインターネットで注文していた。ネットで注文したくらいだから高いものだと思って、ついつい「そんな雨か曇るかもしれないのに、よく買うね」と言ってしまい、売り言葉に買い言葉、「そんなに騒ぐことでもない、興味ない」と言ってしまった。

 そして昨晩までの天気予報は曇り。やはり大騒ぎするほど見られなくなると思っていた。ところが、今朝起きると何と晴れているではないか。テレビで騒ぎはじめたので、めがねを借りて見ると、上方、右の方からかけはじめていた。妻は「ほれみたことか。やっぱり買っててよかった」と勝ち誇っている。

 するとまたもや曇り始めた。やはり本番の金環は無理か。その後、7時からの御祈念を終えて外を見ると何とまた雲の合間からお日様が輝いている。慌てて寮監室の方に戻っていくと、寮生たち数人も外に走っている。順番、順番と言いながら、回し見ていたら、めがねを持っている寮生たちも出てきた。

 見事なダイヤモンドリングになると、近所のあちこちから歓声が聞こえてきた。寮生たちも大喜び。東京では173数年ぶり、名古屋では何と900年前の平安時代と言うではないか。それを聞いて大したことないと思っていた私も、すごいものを見れた感動がわき起こってきた。

 ふと気がつくと急に寒くなってきた。私だけが「寒い、寒い」と言っていると「太陽が遮断されるのだから寒くなるのは当たり前」と聞かされ、またまた驚いた。そうか、気温も下がるのだ。確かに若干暗くなったのも確かであった。

 私は、「毎日、月を見ては感動しているから特別なことではない」とか言いつつ、本当は曇って見えない時のショックがいやで、平静を装うとしていた自分に気がついた。何とも大人げないことである。

5月月例祭・食事会

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 先日の日曜日は、5月の東京学生寮月例祭が村田光治(神奈川県子安教会)運営委員祭主のもとに仕えられ、その後恒例の村田先生のお魚料理による食事会が盛大に開催された。 
 

 月例祭教話では、村田先生から「思いやり」について、金光教の祭典儀式を例に興味深いお話を頂いた。このたびの月例祭では、お祭りは祭主先生1人で仕えられたことで、「典礼」の号令から「先唱役」もされた。

 祭典は、全てご祭主の動きに合わせて執り行われ、祭主に合わすことによって全体が整う。ところが、お教会によっては、祭主の動きを無視して、例えば4拍手でも祭主1人がワンテンポ遅れることがある。

 また、今日の祭典でも村田先生は、「神前拝詞」の先唱をゆっくり目にあげているのに、これは私の日頃の御祈念の影響で、寮生たちがテンポよく早くあげてしまい、祭主を無視する形となってしまった。

 村田先生はそのことを指摘され、やはり何事でも「思いやる」気持ちを持つことが大切で、「思いやり」が日頃からできるためには、例えば祭典でも意識してのぞめば、「思いやり」の気持ちを持つことの稽古ができると話された。

 村田先生には、毎回祭主・教話から食事会の準備までしていただき、深く感謝している。これは先生が東京学生寮運営委員になられる前からだ。その当時の「焼き肉」、「鍋」、「焼き肉」、「鍋」のワンパターン食事会を見るに見かねて、先生が直接お魚を市場で買い入れ、刺身や揚げ物にしていただいたりしたことから今日まで続いている。だからもう10年くらい前からだと思う。

 このたびは、ぶりのお刺身と鰹のたたき、マグロの尾っぽの天ぷら等々、日頃自炊の寮生たちは大喜びであった。

 さて、今東京センターであるが、今日これから夜行バスでまたご本部へ出張する。東京学生寮の母体である「金光財団」の役員会出席のため。18日には東京で所用があるため、夜行バスで行って夜行バスでトンボ帰りする。無事安全、交通安全、万事のお繰り合わせ御礼・祈願。

 5月7日、衆議院第2議員会館第5会議室において開催された「宗教者九条の和主催」の講演会に出席した。久し振りの衆議院会館、きれいに新築されていてびっくりした。講師は一橋大学イノベーション研究センター特任教授の所源亮(ところ げんすけ)氏で「原発と憲法9条 ‐広島原爆10万倍の放射能と、どう向き合うか‐」との講題のお話を承った。

 一言で言って衝撃的な内容であった。福島第一原子力発電所の事故の影響を、誰にでもできる当たり前の計算式で求めるとチェルノブイリ事故の約138倍もの放射性物質がばらまかれ、また広島原爆と比較すると、広島原爆の10万発分の死の灰が産出されたそう。

 そしてそのほとんどが海に放出され、太平洋側の魚への汚染は相当に進み、現在政府も東電も検査測定をしていない中で太平洋の魚は食べない方がいいと言う。また、原発はコストが低いことを売りにしているが、核燃料の製造・原発の解体・放射性廃棄物処理のコストをすべて勘案すると、とても経済的とは言えないもの。水力発電などを増やせば原発の必要性は全くなくなると主張された。

 

 原発事故による放射能汚染の実態を聞けば聞くほど怖くなる。このように危険という識者もいれば、安全という学者もいる。要は科学者といえどもどの程度被害がでるか誰もわからないのだ。わからないくらい怖いものはないし、本当に怖い話は政府も東電も絶対に言えない。そして経済の論理が優先し、誰も責任をとらないままにいつのまにか原子力に依存し、何事もなかったように日常が動く。

 いったい現在何が起こってるか、また起ころうとしているか。早くも地震にせよ、原発事故が風化していると言われる中で、しっかりと注視していく必要がある。過ちを繰り返さないために。

 

15時間かかって帰ってきました。

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 先日東京に戻ってきたが、大雨の影響で15時間かかって帰り着いた。大雨で熊野~尾鷲間が通行止め。その日勝浦から出発する予定の西武バス2台が尾鷲までしか来ることができず、西武のバスはとりあえず尾鷲からのお客さんを乗せて、三重県の亀山で待機。

 私たち勝浦からは、共同運行会社の三重交通の4人がけのバスが2台来て、まずは新宮からの乗客を乗せるために新宮へ北上。新宮より先の熊野からのお客さんは新宮までまた別便で来ていた模様。そして迂回のためまた勝浦方面戻る形で和歌山、大阪、奈良の「西名阪」コースで亀山を目指した。

 ところが、途中「西名阪」も通行止めとなり、何と京都へ入って新名神道路で亀山までくだる形で合流。皆さんゴールデンウィークで予定を入れており、運休されては困ることはわかるが、ただ、あの関越道での事故があっただけに一抹の不安を覚えた。

 三重交通で勝浦まできた運転手さん(2号車)は、本来3人がけのバスに乗る乗客を4人がけのバスにも席割りをして乗車させようとしてパニクっている。結局1号車の運転手さんが応援にきて、別に自由に座ってもよいとなって事なきを得たが、2号車の運転手さん、老眼もきているようで、乗車名簿がよく見えないこともあり、かなり慌てていた。

 ようやく、運転手さんが「それでは出発します」とハンドルを握ると、前にいた女性の若い子たちが、明るく大きな声で「よろしくお願いします」と声をかけ、運転手さんが元気よく「はい!!」と答えたので、これには不安な気持ちがスゥーと和らいだ。やはり皆さん事故を意識しているよう。

 勝浦からは1人であった運転手さんも新宮からは2人になりかなり安心した。亀山で待たされた方も大変だったと思う。低気圧の移動と共に東上しているようなもので、大雨の中、亀山で西武バスに乗り換えて、池袋に4時間弱の遅れで着かせていただいた。出発前に三重交通から電話があり、予め迂回変更を聞いていたため、疲れはそうでもなかった。何より無事到着感謝。

 昨日は浦和教会100年祭に参拝させていただき、今度は「宗教者9条の和」主催の国会内での原発問題をテーマとした行事に参加、その後金光新聞の会議でご本部にまた往きは夜行バスで出張します。

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