いよいよ秋本番。秋といえば紅葉、実は私、大学の頃は駒沢大学「とらべらあずくらぶ」なる軟弱なクラブに所属していた。これといって目的や思想もなく、周遊券を握りしめ、4日間は40人程度のメンバーが合宿、その後は周遊券有効期限、またはお金のつづく限り、好きな仲間少人数でただただ旅するクラブだった。
景色を愛でるとか美味しいものを食べるとか歴史ゆかりの地を散策するとかこれといった目的はなく、それぞれが好き勝手に行き場所、寝場所を決め、合宿後は行き当たりばったりの旅であった。私自身は歴史が好きだったので、史跡や人物ゆかりの地をよくまわった。そのようなことで景色なんぞには全く興味がなかった。
ところが数年前、群馬だったか栃木だったか、東京センター関係の研修会時、車で移動中、山たる山全体が赤と黄色に染まり、まさに息をのむような景色が眼前一杯に飛び込んできた。思わず腰を浮かして、しばらくの間じいっーと見とれていた。これが景色に興味を持った原体験だ。そういえば大学の時の旅は春と夏。人生半分損した気分だ。
この紅葉のおかげで、日本語は「赤」を現す言葉が世界中で一番多いそうだ。確か昨年の秋にJR中央線内の広告に、紅葉した木々の写真が掲載され、その1つひとつに、赤色を現す言葉が出ていた。その言葉を調べようと思うのだが、調べ方が分からない。どなたかご存じの方はお教え下さい。
今日、わがホームページを見てくれたZ氏が、「気を付けたほうがいい」と警告してくれた。あれだけあからさまにすると私の親や妻がねらわれるとのことだ。帰りに、東京駅まで一緒だったA先生は、現実にいわゆる「オレオレ詐欺電話」を受けたという。
これだけ個人情報をあからさまにすると必ずそれを利用して脅してくる人があるとのこと。確かに1年前、開設するときに大丈夫だろうかとの疑念はあった。特に子どもの全裸写真を公開したときはみんな心配してくれた。
何かあるかなと思いながらも、幸いにして、全くその心配はなかった。掲示板にも特に変な書き込みも一度もない。もしかしてこれは奇跡に近いかもしれない。ただ、昨日まで述べてきたことと、このことがどうなるのか、とりあえずは両親に「引っかかるな」と電話をした方がいいかなと悶々しながら帰宅した。
帰ってきてすぐ、娘の里彩がいきなり「オレオレ詐欺」のことをいうではないか。本当にびっくりした。前にも述べたが、朝一番で先生が話したことを報告しろと言いながら、見過ごしてきたことが、今日に限って里彩の方から「お父さん、聞いて」と始まった。
「詐欺が4小の地区内にも、かかってきて、かけてきた人は小金井警察署のものだと名乗り、お宅の旦那さんが交通事故に遭ったといい、お金を出せという内容であった。それがなぜウソだと分かったのはその家の中に仕事がお休みだった旦那さんがいたからだ。それに普通は、お金を出せということは面と向かって決めることで、電話ではまずはあり得ないことだからです」(以上、原文里彩直接記載)
何とも「同時性?」というのがあるのかどうか。今日のこの事柄は、昨日来の私の主張に絡んで、いよいよ問いを投げかけてくれていると思う。この悪循環の連鎖を食い止める言い知恵をまさにみんなで生み出していかなければと強く思う。
昨日は、テロの原因を除去しようとする姿勢をはじめから放棄していると述べたが、日本国内でも同様の問題がある。ここ数年の凶悪犯罪の続発から安全のための要求が強まった。わが町でも警察の指導で自治体や町会での防犯活動、パトロールが強化されている。
市と警察の連名で配付された寮周辺の地図には、もういくつあるかというように鬼の顔のマークが印刷されている。その1つひとつに番号が振られ、実際にあった様々な犯罪が列挙されいる。「本当かな」と思うとんでもないものもある。
この時に同時に防犯についてのアンケートがあった。私はこうした不安をあおるやり方は、「他人を見れば泥棒と思え」につながるのではないかと答えた。このままいくと「相互監視社会」といういやな言葉が本当になってしまうのではないかとの危惧からである。
私自身、正直に言っておちおち学校の近くや夜1人で歩きたくない。出会った他人をもしかして犯罪者ではないかと見てしまう心情と同時に、当然自分も他者からそう見られるのではないかとの不安がよぎる。これでは決して住みよい町とはいえない。
テロの恐怖に怯え、先制攻撃を仕掛ける現在の世界状況と、犯罪に怯え、警察力に頼り、軽微な犯罪の予兆段階でも容赦しない取り締まりの強化が図られる構造がよく似ている。安易な安全、安心への要求が逆にいつも不安に怯え、身構えなければならないという矛盾。よくよく考えなければならない。
地球平和公共ネットワークのメーリングリストに恐ろしい情報がでている。田舎の町々の道路に「テロ警戒中」の看板があちこちに立てられているとのこと。
朝日新聞の社会部記者も「こんな看板いっぱい出して、一般市民に『どうしろ』というのでしょうか?戦時中の『スパイはあなたの隣りにいる』という『防諜』キャンペーンを思い起こさせます。不安をあおり、監視社会にして、市民社会の自由を威嚇する行為でしょう」と憤り、取材のための情報提供を呼びかけている。
また他のメンバーの方が国土交通省に電話したところによると、通達の出どころが「国土交通省大臣官房技術調査課」とのことだ。この看板設置はどういう意味があるのだろう。本気でねらわれたら、こんなもの何の役にも立たない。これはもう、やたらと恐怖心や不安をあおり、我々の方から警察力や軍事力に頼らざるを得ないように誘導し、強い国家、強い個人を目指しているのであろう。
しかし、それは破滅への道である。その方向は今世界がはまっている報復の悪循環に巻き込まれること必定。国家にせよ、我々にせよやるべきことは、テロの原因を除去しようとする努力である。その姿勢をはじめから放棄しているのが真の問題なのである。
このたびもスポーツ新聞全紙購入した。82年、88年、99年とすべて持っている。今年は、オリンピックに1リーグ問題、イチローの話題でマスコミではあまり盛り上がってなかったが、今日の新聞は違った。あのスポーツ報知でさえ、ヤンキースの地区優勝があったにもかかわらず、トップから4面ぶち抜きの特集記事を組んでくれていた。
今日のスポーツ紙すべてトップは落合優勝であったが、今日が優勝だったら青ざめるところであった。熱狂的中日ファンのイチローおめでとう。私は3、4年ぼちぼちの成績で日本に帰り、中日入団を密かに願っていた。しかし、ここまで活躍するとは、本当にすごいことをやってのけたものである。
昨日は寮OBの中日ファンT君も駆けつけてくださり、スカパー!観戦。試合終了後も会見、ビールかけまですべて放映してくれた。おかげで今日はゲロゲロ。また、昨日からお祝いのメールを多数頂き、本当に感謝。99年の時よりも多い。
それから今年の中日はひと味違う。それは優勝を決める前からその先の日本一を視野に入れた戦い方をしているということだ。これまでの中日はリーグ優勝でもう満足。燃え尽きてしまい、日本シリーズでは西武、ダイエーに一蹴されてしまった。今年は違う。リベンジだ。
欣喜雀躍! わが中日ドラゴンズが優勝した。シーズン当初まさか優勝するとは思っていなかった。自身の「思うがままに」を振り返ってみても、落合監督の力量、半信半疑であった。特にローズをみすみす巨人にもっていかれたのはどうかと正直思った。
ローズのマイナス1が巨人にはプラス1となり、何もしないより倍の戦力差がでる。しかし、さすが落合監督、「野球は9人でしかできない」と全く意に介していなかった。つまりはローズがいくことによってブラスではなくて、チーム構成、チームワーク、メンタルな面などからもマイナス2にも、3にもなると密かに踏んでいたのだ。
絶対的な必須の巨人の4番高橋は、自分より打つのが前にきて、それより打たなければならないプレッシャーに負けた。その高橋よりも上の実力のあるペタジーニ、同等レベルの江藤が試合に出られないことで死んでしまった。
方や中日の4番。何と最初は候補7人いると豪語した。すべて2軍の選手。それは4番がいないと同じ事。結果は福留、アレックスと順当に活躍したが、高橋や英智、森などが出てきた。4番ばかりいるチームと4番がいないチーム面白かった。投手は絶対的にいいといわれているが、前監督の時から比べると大塚、ギャラードの2枚押さえが抜けて明らかに戦力ダウンだったのだ。
ところが先発陣はもちろんのことバルデス、岡本、落合、岡本、平井、岩瀬とよく頑張った。これに左の小笠原、久本、長峰、高橋、山北といるのだから、ダウンしたといえども12球団1の陣容を誇っている。何せ負け試合に投げる投手がいないのだ。あえていえば遠藤くらいか。5月あの20点とられた試合を目の当たりにしたときくらいまでは、まだまだ落合監督の手腕はどうかといぶかっていた。
「9人でしかできない」チームと「40人全員が戦っているチームとでは最初から勝負あったのではないか。
それにしても昨日神宮球場に見に行ったが、通路たる通路が立錐の余地もなくなるほど満杯になった東京のファンの前で負けた。神宮は監督、選手が外に出るとき、3累側の外野席に向かって歩いてくる。囲んでいた報道陣がばらけ、そこからつかつかと出てきた落合監督が外野席向かって深々と頭を下げ、そして私がいるところ、さらに内野席にも一礼し、最後両手をあげてでていった。じーんときた。この人にきて頂いて本当に良かった。
オレ流は「我流」ではなく、「道」踏まえた「オレ流」とみた。落合・中日ドラゴンズ本当におめでとう。次は、絶対に日本一だ!!!。
スクール・ウォーズという映画が公開中だ。この映画、今やラグビーで有名な京都伏見工業高校ラグビー部の物語。かつては京都一荒れていたという極悪高校ラグビー部、山口良治先生が赴任後、生徒との壮絶な闘いのなかで全国優勝へと導いていった実話である。
その山口先生と寮生K君の父で京都市教育長がかつての同僚という。その関係で雄生も舞台あいさつのある試写会にお誘い頂いた。鑑賞後K君と山口先生は会う約束をしていたが、いろいろと忙しく携帯に電話をしてくれたそうだ。雄生も携帯に出させてもらって直接しゃべったとのこと。先生曰く、「甲子園を目指せ」と。
この実話は、これまでも映画やドラマになっている。あのNHKの「プロジェクトX」でも取り上げられた。K君、早速に「泣き虫先生とツッパリ生徒」と題したプロジェクトXのDVDを貸してくれた。早速に見て、今日また子どもたちと2度見た。涙。ラグビー界のスターであった山口先生、本当につらかったと思う。「よくぞここまで」と敬服する。
ラグビー部員の元番長がバイク事故で離脱しかけたとき、先生の見舞った言葉が「All For One One For All」である。この言葉には、悶々としていた私自身の問題意識にもすごいヒントをもらった。「ツッパリ小畑」、「八坂の慎吾」、すごいやつがいたものだ。山口先生、雄生にいきなり「甲子園を目指せ」とおっしゃった意味が理解できたように思う。貴重な体験をありがとう。
「神は、人間を救い助けてやろうと思っておられ、このほかには何もないのであるから、人の身の上にけっして無駄事はなされない。信心しているがよい。みな末のおかげになる」
ここ数日間。所用と称して当欄を休み、いつも楽しみにしてくださって皆様には大変失礼いたしました。ここでは詳しく書くことができませんが、前述のみ教えを痛いほど身にしみる経験をさせて頂きました。少し有頂天になってました。やはり神様はしっかりと見ておられます。
私はこれまでこのみ教えを教話などで多用していました。しかし、それは人ごとであったり、観念的なところでの理解で話していました。実際に自分でもどうしようもない難儀に出くわすと、自身の無力とこれまでのあり方の反省で胸が張り裂けそうになりました。
その一つひとつを思い返すと本当に「知らずのご無礼」になっていたこともあり、身の震える思いであります。だんだんにおかげを蒙って参り、誠にありがたいことではありますが、ますます信心をさせて頂かなければと真に改まりの事柄を頂いております。ここからが正念場と言い聞かせている毎日であります。
そのようなことで誠に申し訳ないことですが、年末年始、勝浦教会帰省等もあり、来年1月10日頃から再開したいと思います。今後ともどうぞ、ご指導の程、よろしくお願い申し上げます。