小泉首相のあいさつに失望

                                    

東京新聞2003.8.16 5面 発言欄

学生寮寮監 辻井篤生 44歳 (東京都小金井市 )

  広島に原爆が投下されてから58年目の平和記念式典を久しぶりにテレビ放映で見ることができた。

 広島市の秋葉忠利市長は平和宣言の中で世界の核をめぐる状況に強い懸念を示し、「時代は正に戦後から戦前へと大きく舵(かじ)を切っている」との認識や、〈作らせず、持たせず、使わせない〉を内容とする新・非核三原則を新たな国是とすることなどを力強く訴えた。その言やよし、私は思わず拍手した。

 しかし、小泉首相のあいさつが始まったとたん失望した。下を向いて小さい声でぶつぶつとまるでここにいるのがいやでもあるかのように見えた。

 もし、秋葉市長の発言のような内容を小泉首相が党首討論の時のように力強く世界に発信したら、世界は必ずよい方向に変わっていくのではないか、と私は思った。

トップ自己紹介金光教の信仰み教え思うがままに新聞・冊子等掲載記事平和雑感野球道紀州連合掲示板