金光学園バレー部 肩に教紋をつけ善戦

                                    

首都圏「フォーラムたより」第19号 2003.4.1  

                     辻井 篤生(金光学園OB・金光教応援団長)
 
 雲ひとつなく晴れ渡った3月21日、ここ国立代々木競技場第1体育館において、第24回春の全国高校バレー大会が開かれ、わが岡山県代表金光学園は、優勝候補の1角強豪埼玉県代表の坂戸西高校と対戦した。

 原宿駅から体育館に向かうと入り口前の広場に各校の登りがはためき、その中に教区内の教会からお供えのあった紺に黄色の金光学園登り40本が林立している。

 そこに金光教大教旗を持って「がんばろう」と表敬訪問すると、金光から13時間バスでやってきた生徒、保護者ら約90名がどよめき、笑顔で答えたくれた。そして、本教信奉者や卒業生が続々と集まってくる。その中には7年前出場した時のエ−スで現サントリーバレー部員の守谷君や岡山から駆けつけたOBもいる。

 会場に入ると信奉者やOBの応援のために用意した100本の手作りの教旗小旗は瞬く間になくなり、地方の代表としては多い250人強の大応援団が集まった。相手は地元、さすがにブラパン、チアガールと華やかである。AやBコートに比べわがCコートは1階席はもらろん2階席も一杯だ。それもそのはず、金光学園も9人しかいないチームながらユース代表に1人、国体の岡山県代表チームに4人も送り込んでいるチーム。1回戦屈指の好カードということもあり、対戦前から異様な雰囲気で盛り上がる。

 割れんばかりの大声援の中試合が始まると、まさに点の取り合い、緊迫した好ゲームが展開する。左肩に校章ではなくて「金に八つ波」 の本教紋章をつけた選手たらが飛び跳ねる。途中審判のミスジャッジか相手監督コーチが血相を抱えて抗議するも、わが亀山監督泰然自若、その方を見ようともしない。試合は1セット23対25、2セット21対25と途中5点差以上つかない大接戦ながら惜し<も敗退した。あいさつに整列した選手たらは悔し涙で泣き崩れ、動けない。250人の大応援団も全員目頭を熱くしている。
ようやく「よく頑張った」 の声に立ち上がり大拍手の中、退場した。

 激励会時、監督、選手たらの「金光様の祈りの中で今がある。お礼申したい」との趣旨の言葉を思い出し、私も感動に涙しながら、お礼を申し上げた。「ありがとう」。
 

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