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平和の象徴「ナギ」」の神木

 6月30日付朝日夕刊のコラム「窓」に、「沖縄は琉球王朝時代から和歌山県の熊野信仰と縁が深い。沖縄にある神社の多くは熊野三山の一つ、熊野速玉神社からの分社だ」とあった。はじめて知ってびっくりした。
 「この大社には、推定樹齢千年ともいわれるナギの神木があり、国の天然記念物に指定されている。ナギは「凪」に通じ、熊野古道を歩いてきた人々が道中の無事息災と現世安穏を祈って、その葉を持ち帰ったとされる平和の象徴」だそうだ。
 先月、「復帰40年にあわせ、ナギを沖縄と熊野をつなぐ平和の木として顕彰する式典があった」とのこと。熊野信仰はその特徴を、秩序より無秩序、混沌を尊び、つまりは自由を重んじ、老若男女、貴賤貧富の格差なく誰でもが参拝できる、つまりは平等という近代思想といわれる価値をすでに重んじていた。
 しかし、現実の沖縄は問題があるといわれる「オスプレイ」が配備されようとしており、拒否権はない。沖縄はいまだに差別格差の中にあり、事実上米軍の占領下にある。ナギの木が真に平和の象徴となるように、一歩でも二歩でも真の平和に向かってほしい。