第40回沖縄遺骨収集奉仕に参加 5
1班の持ち場に戻ったが、すでにみんなは昼食をすませ、山の中に入っている。コンビニで買った冷やし中華と明太子のおにぎりをいただく。外見は普通の冷やし中華だが、のっているチャーシューやタレがいつもと違い美味しい。その時は早く食べなければとあせっていたので、そのまま忘れてしまったが、そのことについてはまた後ほど。
みんなを捜しに山の中に分けはいる。女性二人はわりかし近い場所で一生懸命作業をしている。だんだん奥に入ったところに数人、断崖の向こう側に出てほぼ1班のメンバーを確認したつもりでいた。ひとり一般からの参加者のSさんはいなかったが、この方は中澤さんらと共にもう数日前から入っているとのことで心配はない。
そのまま作業を続けてた。4時に集合をかけているので、3時30分頃元の場所に戻ろうとする。そこに土居智先生が来て、2時頃田中信道先生から「海が見える崖の上に出た」とのメールが入っているという。
そこで初めて田中先生だけを確認していないことに気がついた。メールの内容からすれば迷っているとも思われないので、そのまま集合場所まで戻り、押っつけ帰ってくるだろうと待っていた。
ところが3時45分になっても帰って来ない。ここで土居君にもう一度山に入ってもらい集合をかける。だんだんにみんな戻ってくるが田中先生の姿はない。この時点で遭難したことに気がつき、男性陣をグループに分け捜索に出た。
程なく大きな声で「帰ってきた」と聞こえた気がした。あわてて引き返すが、道なき道を行っているのですぐには戻れない。なかなか前に進めずもどかしい。何度もこけそうになる。自分がケガをしてしまったらこれまた大迷惑をかけてしまう。
ようやっと戻ってきたら、興奮した田中信道先生が帰っていた。ひとまずは安心。完全に迷っていたそうで、「冷静に冷静」と言い聞かせて彷徨っていたらしい。1班から5班まで相当広い面積のところを捜索しているのだが、1班からは一番遠い5班がいたところに出たらしい。それはもう何時間も彷徨うのは無理もない。
数年前にN先生が崖から落ちて鎖骨を折る事故があった。海側断崖の下にでも落ちていたらどうしようと気が気でなかった。奥様の顔まで浮かんできた。最悪はケガをして動けなくなってしまうこと。そうでなかったので本当に安堵した。(つづく)
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