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第40回沖縄遺骨収集奉仕に参加 終

 

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 さて、次に恒例のひめゆりの塔。これは映画『ひめゆりの塔』をみんなで鑑賞してきているのではずせない。写真は沖縄陸軍病院第三外科壕跡。

 

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 ひめゆり資料館は内容が濃いのでみんななかなか出てこない。何度訪れてもその悲惨な実際に言葉もない。

 

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 次に、今年は今までまだいったことのない糸数壕、沖縄では『糸数アブチラガマ』と呼ばれている自然壕にいくことにした。そこで南城市南部観光総合センターに電話を入れると会議中なので12時頃来てほしいとのこと。1時間ほど時間の余裕があったので、「白梅の塔」にいくことにした。ここも初めて訪れる。

 

 

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 白梅学徒隊とは、沖縄戦、従軍看護婦として活躍して犠牲になった女子学徒隊のうち、沖縄県立第二高等女学校の四年生たちによって編成された部隊の名前。46名中、22名が戦死した。

 

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 ちょうどその時、明日から遺骨収集をするという大学生の団体が、白梅学徒隊の生き残りの方のお話を聞いており、私たちも聞かせてもらう。糸数壕のガイドさんをお願いしていたので、残念ながら途中退席したが、若い方たちがこうして体験談を聞くのは本当にありがたいことだと思う。

 

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 糸数壕では残念ながら写真の撮影は禁止だったので、前に紹介した『沖縄慰霊巡拝』や一般のホームページを参考にして頂きたい。写真は受付をしているところ。5年前から戦跡ガイドのグループが立ち上がったとのこと。

 

 

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 アブチラガマは、沖縄本島南部の玉城村糸数にある自然洞穴で、全長は270メートルに及ぶ。はじめは、日本軍(独立混成第44旅団歩兵第15連)がガマの中に通路や小屋、ポンプ井戸をつくるなど陣地壕として整備した。

 その後、沖縄陸軍病院の分室が開設され、ひめゆり学徒隊16名を含む病院スタッフが入り、連日運ばれてくる傷病兵の治療・看護をしたそうだ。

 広いといっても電気も何もない洞窟。この世の地獄と思う。しかし、ガイドさんの話にはさらに衝撃を受けた。まだ軍人やひめゆり学徒隊など壕の中に避難できる人間は恵まれている。

 ここに入れてもらうことすらできない地元の人間が米軍の攻撃になすすべもなく逃げ回り、殺された人々も数多くいたとのこと。言われてみれば確かにそうである。初めて聞く話に絶句。

 

 

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 次に初日曇り空でいくことを断念していた嘉数高台公園を二年ぶりに訪れた。ここの展望台から「普天間基地」を一望できる。あのオスプレイも羽を休めていた。みんな建物の近さに驚く。

 

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 この嘉数高台は米軍が上陸し始めた日本軍が迎え撃った激戦の場所である。この高地は、第二時大戦中に作戦名称第七〇高地と命名され、第六十二師団独立混成旅団の約千人の将兵と約千人の防衛隊で編成されていた。自然の要塞の上に堅固な陣地構築がなされたため十六日間も一進一退の激戦が続いたという。

 

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 そのため、『嘉数の塔』という慰霊碑が建立されている。その近くに破壊されたトーチカがそのまま残っている。

 

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 京都出身の方が多かったのであろう、京都の塔がここに建立されている。

 

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 最後にみんなで再び那覇教会に御礼の参拝。今年もあっという間の4日間であったが、万事にご都合お繰り合わせを頂いた。それぞれの胸の中に何かしらの期する思いを抱きつつ、林先生がいつも仰る「沖縄が助かる」ことに少しでもお役に立たせたことの喜びを感じつつ帰路についた。

誠にありがとうございました。(おわり)

 

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