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都平和祈念館の建設を!

 東京空襲の資料を展示し、犠牲者を追悼する「東京都平和祈念館」の建設のため、1998(平成10)年に都が建設予算案を都議会に提出したが、日本の加害責任の歴史などの展示内容をめぐり、議会が紛糾し、計画が凍結のまま。

 具体的にどの加害の歴史の展示内容が問題になったかは分からないが、少なくとも国家の公的文書で明らかになったものや、歴史学的に確定できるものは展示すべきであろう。もちろん公的文書に記録がないからといって、それで事実がなかったことにはならない。

 しかし、そうした「あった」、「なかった」の議論は不毛であるし、歴史学的に確定できないものは、両論併記か、あるいは確定できない経緯等を正直に書いて展示すべきではなかろうか。

 祈念館建設の第一の目的は、戦争の悲惨さを伝え、未来永劫戦争が起きず、平和が続くことを祈念するためである。東京ではこの建設凍結後、募金で江東区に「東京大空襲・戦災資料センター」が造られ、市民の手で運営されている。非常にすばらしいセンターではあるが、やはり東京都としての祈念館が必要だと思う。

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