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 3月、珍しく東京に雪が積もった。雪国出身のある寮生が「なぜ東京に雪が積もるだけでNHK全国ニュースに取り上げられ、ワイドショーで大騒ぎするのか」とあきれていた。確かに雪の地方は全く日常の当たり前のことなのである。

 ところが東京はそうはいかない。5センチから10センチで電車は遅れはじめ、10センチから15センチで大幅に遅れはじめ、それ以上積もると何十万、何百万人がもうパニック。公共交通機関はすべて止まり、車はスリップ、歩行者は滑って前に進めず、完全マヒ。

 なれない雪かきがこれまた大変。今日も午前中寮生の安全を考えて、階段と玄関ホールから正門までの数10メートルほど、通路確保のための雪かきをした。ほんのちょっと動いただけでも腰にくる。雪って集めて固まると何とも重い。

 私のような南国軟弱人間は、はなはだ辛い。10年に1回くらいしか積もらない。よしんば積もったとしても朝8時くらいにはもうない。小学校のころ、目覚めて外をみると一面銀世界。夢かと思うほど興奮した思い出がある。近所の友達が一斉に出てきて雪合戦を試みるが、何せ1ミリくらいしか積もってないのでもう泥合戦である。朝から母親にえらい怒られたのも忘れられない。

 今日の雪はすでに解けはじめた。以前3月大雪の時は、確か月例祭祭員の先生がこれなかったことがある。週末に月例祭・送別会を控え、この程度で終わりほっとしている。

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