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参議院選挙に思う

 民主党大敗。その原因は、菅直人総理の消費税10%発言という。ではなぜ同じ10パーセントを主張している自民党が勝つのか。これは民主も自民も同じなら、かつて指示していた自民党の方が愛着があると、元々自民党シンパの方が戻ったのだろうと思う。

 それが敗因の一つ。それから決定的なのが「子ども手当や高速無料化を言いながら、財源がなかったから消費税増税とは納得がいかない。ないのならはじめから言うな」ということであろう。いずれにせよ、またまたねじれ国会。衆議院でも与党は三分の二を持っていない。いかにも厳しい。

 昨日は東京センター所内懇談会があり、東京センター職員の研修を兼ねた「社説報告」があった。担当職員が新聞の社説を要約し、コメントする。それをもとに職員で議論する。昨日は、選挙に関しての朝日新聞の社説であった。

 それを受けての議論のテーマは「金光教と政治」。今日まで金光教は厳格ともいえる政教分離の考え方をとってきており、政治に対して距離をとってきた。果たして今後もそのスタンスでいくのか、あるいはもはやそのような時代ではなく、積極的に金光教として関わっていくべきではないか。その時の政治とは、宗教とは、教団とは、について議論した。

 結論は出なかったが、私は宗教の政治化は絶対に避けなければならないが、政治を全く違う領域のものであると距離をとるのもどうかと発言した。つまり、金光教として政党を作ったり、ある政党を支持するということは、これは慎むべきである。

 しかし、世界人類を救済する金光大神の信心から、ある方向性、羅針盤を理念として打ち出すことは必要ではないか。具体的な提言表明には異論はあると思うが、日頃から金光教が目指す世界とは、人類とは何か、その世界観や人間観を金光教人一人ひとりが真剣に考え、議論することは大事だと思うと。所内懇でそのような発言をさせていただいた。

 

 

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