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第32回金光教東京平和集会開催

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 7月20日(日)午前11時から午後3時30分まで、金光教館及び千鳥ヶ淵戦没者墓苑において、第32回金光教東京平和集会が「個別? 集団? 自衛権って何?」をテーマに開催され、約150人が参加した。

 

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 寮生の総合司会の進行で、まず、東光合唱団により「祈りの詩」が歌われ、続いて大人のひろばと子どものひろばに分かれて開催された。

大人のひろば

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 最初に私から、途中クイズの解答に手を挙げて答えて頂くため、その練習がてら「世界は平和で民主的であってほしい」と思っている方、「そのためには戦争はしてはならない」と思う方、「では、自分の国が攻められても戦争はしてはいけない」と思っている方に手を挙げてもらった。後になるほど悩ましい。ここに自衛権ということが浮上する。

 次に、寮生のA君が、まず、集団的自衛権とは何か、どのような背景によって生まれてきたかについて、「①国連憲章と武力行使」、「②個別的自衛権と集団的自衛権」、「③国際法と国内法の関係」という3つのチャプターに分けて、クイズを交えながら説明した。

 チャプター①では、国連憲章は国際紛争を非軍事的、平和的手段によって解決するのが第一義であり、あくまでも例外として「集団安全保障」と「自衛権」という2つの武力行使が認められていること。チャプター②では、集団的自衛権が憲章の成立過程で盛り込まれたのは、、アメリカによる、自分の仲間の国を守るための武力行使が安全保障理事会の拒否権に否定されないためのアイデアであったこと。そして、この権利が実際に行使された例は、ベトナム戦争のように大国による武力行使の正当化であったこと。チャプター③では、軍事的措置については、第43条によって各加盟国の憲法が優先されていると定められていることが提示された。

 

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 次に、新宿2丁目にある健全飲食店のママ(木本先生)とチーママ(山田先生)がマスター(阪本様)を挟んで議論するという寸劇をもった。「①集団的自衛権を行使するとどうなるの?」、「②他の国の戦争に巻き込まれるんじゃないの?」、「③憲法9条に違反するんじゃないの?」、「④徴兵制度が始まるんじゃないの?」との4つをポイントとしてそれぞれ賛成意見、反対意見を提示した。

 

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 最後にまとめとして、世界人類は戦争の歴史であり、戦争は同胞愛や家族愛、正義感という善意から始まるのも本質であり、世界は軍事的均衡、緊張、対立しているという現実ではある。しかし、同時に戦争を限定して防ぐ論である「正戦論」から「武力不行使原則」へと「武力によらない平和」を求めてきたこともまた現実であり、国連憲章は原則戦争を違法化し、あくまで例外として武力行使を認めている。

 その1つである自衛権の根本は「殺されるから殺す」という論理であり、それは不正なものから命を守るという正義になる。しかしこの正義は、不正なものに必ず勝たなければならない。そのためには不正者以上に残酷にならざるを得ず、不正者以上に不正義になるという根本的矛盾がある。

 大戦後、教団は「二度と戦争に協力しない」と再出発し、日々神前拝詞で「世界真の平和」を唱えている。このご神願成就のために「殺されない」人間の生き方、社会、文化の構築、すなわち「人代」から「神代」のあいよかけよの世界顕現が本教の使命ではないかと結んだ。

 

子どものひろば

 

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 戦争の悲惨さや平和の尊さを知って頂くための絵本の読み聞かせと、平和行進で使用する横断幕の色塗りをみんなで行った。

 

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 ランチミーティングの後、みんなで千鳥ヶ淵戦没者墓苑まで世界平和を願うシュプレヒコールと、英語、中国語、韓国語、日本語による平和へのアピール文を訴えながら行進した。約80人が参加した。その後千鳥ヶ淵戦没者墓苑で、寮生の藤原茜さん進行のもと「献水行事」、「平和のいのり」奉唱、「天地書附」を奉体し終了した。

 

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 今年も司会、プレゼン、受付、会場案内、場内整理、シュプレヒコール先唱、英語、中国語、韓国語等のアピール等々、寮生たちに大活躍頂いた。中でも大人のひろばでプレゼンした秋山君は、「池上彰よりわかりやすかった」、また学者さんやマスコミの方からもお褒めの言葉を頂いたり、さらに、単に反対の論陣を張っていないことから、あるところの「憲法9条の会」でも是非やってほしいと、もう大評判であった。万事のご都合お繰り合わせに深く感謝申し上げたい。

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