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第28回金光教東京平和集会 終

20100718_0 大人のひろばと同時にいずみホールでは、「子供のひろば」が開催された。子どもたち一人ひとりが、平和に対する思いを絵に描いてアピールしようということで、今日の講師である水速さんの指導のもと、平和行進に使用する横断幕などの作成をした。

横断幕は、中央に「We wish Forever Peace」と書かれ、あらかじめスタッフが白抜きで描いておいた絵に着色した。それぞれに思い思いの色を塗ったり、どの色がいいか相談しながら塗ったりと、お互いに和気あいあいと作業を進め、カラフルな横断幕が仕上がった。

街宣車に貼るための模造紙には、「平和が永遠に続きますように」という意味の韓国語、中国語がそれぞれ書かれてあり、そのまわりにそれぞれがイメージする「平和の絵」を描いた。笑顔の人や、太陽、きれいな花など、マジックやクレヨンなどの画材を使用して時間いっぱいまで描き続けた。
最後に、「祈りのつどい」にお供えする小旗に平和の願いやメッセージを参加者全員に書いてもらった。

20100718_2 引き続いて平和行進。炎天下の中、金光教館(金光教東京教会)から千鳥ヶ淵戦没者墓苑まで約三キロのコースを老若男女約八十人がプラカード等を掲げて元気よく行進した。
今年も中国や韓国からの留学生も参加し、「平和な世界をめざそう!」「いのちを大切にしよう!」「子どもたちに平和な世界を!」とのシュプレヒコールや日本語、英語、韓国語、中国語による金光教の平和アピールを行った。

20100718_3 千鳥ヶ淵戦没者墓苑では、「祈りのつどい」が開催された。まず、首都圏信奉者有志により結成された平和合唱団による「献歌」の調べの中で、参加者全員による「献花」と「子どものひろば」で作成した小旗を子どもたちの代表がお供えし、参加者代表による「献水」の後、黙祷が行われた。
続いて、金光教東京学生会会長の辻井雄生が「平和への誓い」を奉読した。(後掲)
最後に全員で「平和の祈り」を奉唱し、小柴実行委員長が挨拶し、散会した。(おわり)

20100718_4誓いの詞
先の世界大戦で無念にもいのちを落とされ、ご遺族のもとにお帰りになれなかったここ千鳥ヶ淵戦没者墓苑の35万柱の御霊様を前にして、心から哀悼の意を捧げます。
私たちは先程の「戦争体験紙芝居」や「大人のひろば」で、「戦争の本質」、「戦争の不条理さ」を学びました。その一つに「戦争は若い方から死んでいく」ということがありました。
まさに今から 67年前の昭和18年、私と同じ大学生たちが、不足する兵力を補うために「学徒出陣」として出兵し、多くの方々が犠牲となられました。それを思うと、現在の恵まれた豊かさの中で、勉強ができるありがたさが身にしみ、感謝の念で一杯になります。
しかし一方で、貧困や飢えで苦しんでいる人々や、戦争で犠牲になる人々が世界にはいまだに沢山おられます。今、このたった今でさえ神様のいとし子同士が、傷つき傷つけ合っていることを、神様はどれだけお嘆きのことでしょうか。犠牲となられた御霊様もまた、いまだに戦い、相争っているありさまに、深く心を痛めておられることでしょう。
私たちは金光教人として、歴史の教訓に学び、行動し、危機の時代における歴史的責任を果たすため、「暴力の均衡による安定」ではなく、世界の人々が「手を取り合い」、「話し合い」、「助け合っていく」ことのできる「世界真の平和」を目指して努力することをここに誓います。
どうぞ御霊ながらにお導き下さいますようお願い申し上げます。

2010年7月18日
金光教東京学生会会長 辻 井 雄 生

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