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宗教の必要性?

 「なぜ、宗教は必要なんですか?」。今も昔もよく聞かれる質問である。太古の昔は、政治、文化、科学、医療、道徳、法律等々全てが宗教であった。歴史が進むとともに、それぞれ宗教から分化して、一つのカテゴリーとして確立された。

 例えば、幸せになるためには「政治、経済、福祉、科学」、健康になるためには「医療、介護」、生きがいを得るためには「芸術 教養文化 スポーツ」、よりよく生きるためには「倫理、道徳」、安心、安全のためには「法律 治安 警察」等々がその役割を果たしている。

 では、現代社会において宗教の役割はあるのかどうか。これだけ世俗化が進むと宗教の役割はその使命を終えたのではないかと。

 しかし、私は宗教の本質を「自己の存在原理と自分との関係を発見すること」だと押さえている。つまり、先に列挙した世俗のカテゴリーは、全て自分から始まる。自分にとって何が必要か、という自分にとっての損得勘定や利害関係の「人間によるものさし」でしか答えがない。

 宗教は自分の存在の根元からはじまる。その問い方は、「宗教が必要か」ではなくて、「自分は一体どこから来たのか」、「この私が何のためにこの世界にあるか」を問う。つまり自分自身の存在の根拠とその役割を問うていくのが宗教の根本ではないかと。

 無限の宇宙の大生命である天地金乃神様と自分のいのちのつながりを確認し、「人間のものさし」でなく「神様のものさし」をもって世界真の平和を願う神様の願いに生きる使命を果たしていくのが宗教の必要性だと思う。

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