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1月の月例祭・食事会

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 昨日16日土曜日午後7時から、東京学生寮集会室において、大木光雄運営委員ご祭主のもとに、本年最初の月例祭が仕えられ、その後食事会を持った。

 教話で大木先生から「私も当寮でお世話になった。その時の寮監の中山亀太郎先生は幼いときに事故で両手片足を無くされたが、ご信心の力で与えられた環境の元で力強く生きられ、『運命を愛し、運命を生かせ』とのお言葉を残された。
 
 先日宗教教誨師の御用で少年院を訪れ、院生たちと対話形式でお話しさせていただいた。その時に現在問題となっているイスラム国のテロ問題について、暴力に暴力で対抗しても解決しない。あくまでも非暴力で解決を目指すべきと趣旨の話をしたら、数名の院生から『先生は甘い。ああいう奴らは1人残らず殲滅しなければ解決しない』とかえってきた。

 それに対し「もちろんテロの暴力も許されるものではないが、テロに対する空爆という暴力も罪もない人たちを殺してしまうので許されない。暴力に暴力で向かえば、結局暴力で返され連鎖は続く。やられた方の立場のことを考える必要がある」との趣旨のお話しをして話し合い、何とかわかっていただいた。

 ただ、少年院にいる人たちのほとんどが最悪の家庭環境の中で生きてきている。その環境は誰も選べない。だからこそ、与えられた環境の中で、たとえそれが悪い環境であっても、何とかよい方向へと持っていくために受け入れていく必要がある。

 ある小学3年生のご信者がいるが、この子は幼いときに突発性脱毛症となり、現在治療中であるが、かなりいじめられたりした。ある時お結界で『なぜ僕はみんなと違って髪の毛がないのですか。いじめられないように髪が生えてきますよう神様にお願いしてください」と言ってきた。辛いだろうけれどもその環境を受け入れて、必ずそのことがよいことになっていくという趣旨のことをわかりやすく伝えた。すると最近は自分や他の子にもいじめている子に対して、『なりたくてなっているのではない』とかばったり、支えてくれる友達が現れてきた。そのことについて先日お結界にきて、『自分がもしこの病気にならなかったら、大切な友達と出会えなかったのではないか』と言ってきた。

 まさに運命を愛し、運命を生かした生き方をしているおかげを蒙っている。皆様も東京学生寮という環境の中で起きてくることは、必ず自分にとって大切なものとなっていくので頑張っていただきたい」とのお話しがあった。

 引き続いての食事会では、大木先生からの差し入れである氷見の寒ブリと食事当番で用意したちゃんこ鍋で舌鼓をうった。さすがのぶりの味に寮生一同大喜びであった。

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