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原発問題から領土問題

 昨日無事、妻帰寮。入れ替わりに娘がご本部で開催される全国学生大会に参加。今年は東京から7、8名参加とのことで、全国から48名の参加、久々の40人を越えたとのこと。誠にありがたいことである。

 昨日は、はじめて「再稼働反対」の首相官邸前行動に参加してきた。これはここのところ毎週金曜日に行われているもので、これまでのいわゆるデモ行進とは様子が違うことから、結構テレビでも取り上げられていた。

 私はもうそろそろ参加人数も少なくなるのでは?と思っていたが、首相官邸前にはすでに多くの参加者で一杯。そちらの方向に進むための横断歩道を渡ろうとすると、警備の警官がちょうど柵を立てて通行止めにしようとするところであった。

 ある男性が警官にくってかかり、私たちまでは通してくれた。しかし、渡り終わってからは首相官邸方向に進めず、国会議事堂正門前まで移動、だんだんに多くの人が集まってきているようだった。

 赤ちゃんや子どもを連れた若い夫婦も多く、老若男女だいたいどの年代も平均的にきているようであった。また、かつてはリーダーのような人がリードしてシュプレヒコールを連呼し、車道に出て練り歩くというのがデモの形だったが、このたびは歩道だけ。また何人もの方がスピーチを順番で自由にしており、その間に「再稼働反対」のシュプレヒコールがあるといった感じだった。

 また、国会議事堂前から祝田橋方面に歩いて行くと、サンバのリズムでノリノリ状態で「再稼働反対」を叫んでいた。これはイラク反戦デモにも来ていたと思う。これもかつての安保反対の時の学生運動当時とは違うようで、当時話題となった。私は安保闘争は全く知らない世代なので想像の域ではあるが。

 さて、マスコミや私の周りでも、ここのところ一気に原発問題から領土問題一色になってしまった。東京センターでも会う人、会う人がこの竹島や尖閣諸島はどうなるかと聞いてきた。李明博大統領の言動や、またあの香港船のいかにもという厳ついおっさんたちを見ていると、本当にうっとうしい話ではある。なかなか難しい問題であるが、私は「三方よし」でしか、絶対的な解決はないと思う。

 身近にも自衛隊を出すべきだという人がおり、世間では「弱腰外交だ」、「そもそも憲法が悪い」、「核武装だ」と熱くなっている人も多くいるが、脅せばおさまる相手なのか。もしおさまらない場合は、本当に武力に訴え、戦争も辞さない覚悟なのか。小さな島のぶんどり合戦は、すぐに本土決戦なのである。これはいつか来た道である。

 韓国では、もうほとんどこの問題は取り上げてないそうだ。1人ひとりが情報取得能力を持った今、一方的な報道や情緒的な言動に惑わされることなく、しっかりと1人ひとりが考えて判断、行動すべきだと思う。それが歴史に学んだ最大の教訓である。 

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