今回は残念ながら私は参加できなかったが、寮生の代表6人で前々から懸案となっていた気仙沼市五右衛門ヶ原テニスコート仮設住宅での花壇作りのボランティア活動を行った。最初の写真は完成した花壇。実際つくって頂いた仮設住民の方の顔写真をここでは出せないので残念であるが、多くの方が参加してくれたとのこと。
この企画は、寮生のKくんがホテル一景閣の玄関を掃除した時に、玄関がきれいになると全然違う。やはり入り口が大事だと思ったので、五右衛門ヶ原仮設住宅でも殺風景な入り口付近に花壇を作ったらどうか、と思いついたのが始まりである。
早速に現地代表の田中氏に相談。それはいいことだから、寮生が中心となって進め、支援機構にサポートしてもらう形でスタートした。まずはお金集めで、私の妻が参加している東光合唱団の団員の皆さまに寄付を募る等、資金を集めた。
ところが、様々な困難な状況が生じてきた。大きなボランティア組織が一気にプランターを配付する「花のボランティア」を展開したこと。花壇作りは住民の人たちに主体的に作ってもらわないと後の世話ができず、まずは住民の賛同がいること。ボランティアだからといって、どこまで踏み込んでさせて頂いたらいいか、かえって迷惑にならないか。また、一月以上入っていたK君も夏休みが終わり、帰らなければならず、だれが中心となって動くか等々である。
寮生間の思いの違いや連絡の不備もあり、紆余曲折もあったが、寮生たちの実現したいとの真剣な願いやそして何よりも住民の皆さまから「どうなっているの。早くしてほしい」との声をいただいたそうで、まさに現地スタッフのサポートを得て、だんだんに具体化してきた。
22日に開催された寮祭では、実際に寮に花壇をつくって予行演習をし、本番に備え、そしていよいよ30日に実施見事に成功した。さらにありがたかったのは、帰ってきた寮生6人、だれもが浮かれてないことであった。
普通、大成功の場合『やりました』と言って自慢の一つもしたくなるものだが、全く冷静そのもので、ただ単なる支援ではなくて、「心の支援」を展開する金光教におけるボランティア精神を体得し、このたびの経験でますます成長しているなとありがたく思わせていただいた。
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