Home > 5月 4th, 2005

憲法「改正」について 1 国民意識

 各新聞の世論調査では、「改正の必要がある」と、「どちらかといえば改正の必要がある」をあわせると6割からと7割が必要と答えている。9条に限ってみても約5割弱が「改正の必要がある」と答えている。

 しかし、9条改正となるとまず自衛隊の国軍化、つまり軍隊への格上げを想定する人が多いと思うが、東京、朝日の調査では、「自衛隊の存在を明記する」ことへの賛成は多いが、「軍」としての明記は朝日で12パーセントと少ない。

 つまり多くの国民は、「現に自衛隊という軍事力を持っているのに、持ってないような振りをしているのはおかしい」と思っていることや、「外国の軍隊を駐留させ、戦争をやってもらい、いざというときに助けてもらう形になっている」ことに対しての負い目から「自衛隊の明記」という9条改正に賛成していると思う。

 しかし、実際に改正の事に当たる政治家の間では、その国民意識や考え方を遙かに越えているのだ。明日からくわしく見ていきたい。(つづく)