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第35回 沖縄遺骨収集奉仕参加 3 2008年2月

 断崖に根を下ろしていた太い木が何かの拍子に倒れ、根っこがむき出しになっている。やはり、その木を退けようということになり、機動班にのこぎりとロープを本部から持ってくるようお願いする。

 片道30分ほどかかるところを行ったり来たり。機動班も大変。大きな根っこにロープを結わえつけ、引っ張るが木の本体の方が他の草木や土の中に埋まり、びくともしない。今度は直径20センチ以上ある木をのこぎりで切る作戦。その後5、6人でロープを引っ張りようやく取り除いた。

 しかし、作業はこれで終わりではなくここからが始まり。またスコップと鍬でただひたすら土を掘る作業。今回はこうして最初飛ばしすぎため、後々まで体が痛く往生した。60代、70代の方々がばりばり働いている中、40代最後の年とはいえ、弱音は吐けない。しかし、ついつい「疲れた!」という言葉が出てしまう。

 すると機動班からご遺骨発見の情報が入った。私たち1班、6班は全員同じ場所ではなく、ベテラン数人の方と機動班の方々は縦横無尽に動き回り、地表すれすれに残っているご遺骨や新たな自然壕、またご遺骨がありそうな場所を探索してくれている。

 その方たちが、ちょうど私たちが作業している真下の海岸線ぎりぎりのところで大腿骨2本を発見した。これは先日紹介した琉球新報に写真が掲載されている。その場所に他のご遺骨があるかもしれないとのことで、今回初めて参加された方々が行くこととなった。4、5人と思っていたら、結構大人数が降りていき、初めての参加者が多いことに驚いたようなことである。(つづく)