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第35回 沖縄遺骨収集奉仕参加 5 2008年2月

 2日の昼食は浜辺に降りて頂いた。美しくおだやかな海。青い小さな魚も見える。この場所で63年前に地獄があったとは想像できないが、少し下をよく見て歩くと、機関銃の弾丸が落ちていたり、岩に突き刺さっていたりする。

 午後からはそこから上に展開していったが、その後は発見できなかった。しかし、他の班では何と完全ご遺骨3柱を発見したとのこと。写真は名古屋から一般参加のKYさんからわざわざ送っていただいたもので、KYさんも初めての体験で感動したとのことであった。

 大戦後63年も経て尚、このように発見される。一体どのような気持ちで亡くなっていったのだろうか。6月の沖縄は梅雨時期で暑く、壕の中はそれはそれはいるだけで地獄であったと思う。それも米軍に追い詰められ、ぎりぎりの緊張感の中で亡くなっていった。

 暑かったろう、臭かったたろう、痛かったろう、淋しかったろう、お腹が空いていただろうと思いを寄せても、尚想像を絶する辛さだったろうと思う。人類は愚かにもいまだに相争っている。犠牲になられた御霊様に何とも弁解のしようもない。お詫びするのみである。二度と繰り返さないように。(つづく)