Home > 4月 7th, 2011

チェーンメール

 「友達のお父さんがコスモ石油に勤めていて教えてもらったのでみんなにも伝えます。気をつけてください。千葉、首都圏の方へ。千葉の製油所、製鉄所の火災の影響で千葉、首都圏では、科学薬品の含まれた雨が降ることが予想されます。 傘やレインコートの使用をお願いします! 広めて下さい!
とりあえず広めて!
雨にあたらないようにして下さい!」

 私のところに来たチェーンメールと全く同文のメールが、写真付きで今日の『東京新聞』12面「チェーンメール、転送やめて」という記事に載っていた。私のところにも来たということは、よほど大量に出回ったのであろう。記事によるといまだにこの情報を信じている人がいるらしい。

 私のところへは実は二箇所から同じメールが届いた。発信元の方はいずれも信頼できる方である。おそらくその方の発信元の方も信頼できる人であったろう。だから、大量に飛び交ってしまう。

 私も一読目はコスモ石油と具体的なのでうっかり「こりゃ、大変だ」と思ってしまったが、「広めて!とりあえず広めて!」との言葉がどうも嘘くさく、そのまま放っておいた。ほどなく、「今のは誤報でした」とのメールが来たが、人間少しパニック状態になると何が本当の情報か判別できなくなってしまう。

 それからもう一つ、義援金詐欺なるものが横行しているとのこと。こうした人の良心や不安な心につけ込んで騙すという輩は到底許し難い。自己責任が強調される世の中で「騙される方が悪い」という風潮がある。ちなみに、この『東京新聞』の記事も「自己防衛に努めたい」との結論だ。私はこれはおかしいと思う。悪いのはあくまで騙すほうだ。ある意味で一番重たい罪ではないかとさえ思う。徹底的な反省を促すようなシステムがほしい。