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沖縄遺骨収集の写真

娘の通う高校の修学旅行は沖縄だそうだ。そのために第1学年の終わりの昨日24日に、映画「ひめゆりの塔」を鑑賞したとのこと。娘は以前小学2年か3年生の時に、寮生だった那覇教会のお嬢さんの結婚式で沖縄に行ったことがある。行く前にこの映画を見せたので娘は2回目となる。

 当時、映画のあるシーンを見てかなりの衝撃を受けていた。壕の中に設けられた南風原(はえばる)陸軍病院でのこと。ひめゆり学徒の方が一生懸命看病している中で、気が狂いそうになった傷病兵が自分のオシッコを飲んでしまうシーンである。

 娘はこれをはっきりと覚えていて、あまり見たくないと言っていた。私は娘に「ちょっと前にこのような悲惨な現実があったことを知るために、みんなで映画を見ることはよいことだ。この事実を忘れてしまっては、また同じ過ちが繰り返されるよ。そうならないために、見たくはないだろうけれど見ることも大切なんだ」と言った。

 昨日帰ってきて、みんな相当ショックを受けていたと話してくれた。嬉しいことに、1月ほど前に担任の先生に私が毎年金光教の沖縄遺骨収集に行っており、兄も参加したことがあると話したそうだ。世界史の先生で「写真をぜひ見たい」と非常に興味を持ってくれた。

 娘に写真を持っていってもらって、私の説明通りに先生に説明したようだ。先生が「陸地からは戦車、海からは艦砲射撃で多くの人が追い詰められて亡くなった」とお父さんと同じことを言っていたと話してくれた。授業で使ってくれるそうである。有り難いことである。

 過去から学ぶことによって、初めて未来に向けて正しい道を歩むことができる。過去の事実に目をふさげば、同じ過ちを繰り返すだろう。戦争を知らない世代だからこそ、戦争とはどういうものかを想像し、その本質を知る必要があると思う。

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