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「心配する心で信心せよ」

 8月寮月例祭の教話で御田教会の金子恵先生が、「心配する心で信心せよ」とのみ教えについてお話になった。メールで毎日お取次を願われているご信者さんから、このみ教えについての質問を受けたそうだ。

 金子先生は、四代金光様の「心配は心の無駄遣い」とのお言葉を紹介しながら、「わだかまりや不安な心を持っていると物事は前に進まない。心の無駄遣いをしないよう、心が喜ぶように心配りを心がけたいものです」とお答えになったそうです。 

 確かに近藤藤守先生のお伝えには「心配りする心で信心せよ」との教えもあり、私もその通りだと思う。

 では、なぜ教祖様はわざわざ「心配する心」と仰ったか、ずっと気になっていた。これは前にも書いたかもしれないが「ゲゲゲの女房」という朝ドラをみてハッとしたことがあった。

 それは松阪慶子さんが、亡くなった自分の子供と同じ年頃の男の子に世話をやきすぎて、めんどくさがられるシーンでの台詞。正確ではないが、「私にも心配させてよ」だったと思う。

 この台詞にピンときた。そうなのだ、心配する人がいるということが実は幸せなことなのだと。また、自分事の心配だと不安ばかりが先立ってしまうが、身内や友人の心配は何とかしてあげたいという気持ちになる。

 そういう「何とかしてあげたい」という優しい心で信心せよというのが、教祖様のご真意ではなかったかと思う。いかがなもんでしょう。

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