« | »

シリア情勢に思う。

syria-aleppo-2012aug2[1]

 化学兵器は絶対に使用してはならない。しかし、愚かにも使用され1429人が死亡した。痛ましい限りである。アメリカは制裁のための武力行使を宣言している。しかし、一番の同盟国イギリスが同調しないなど、軍事攻撃が制裁にならないどころか、ますます混迷の度を増すと誰もが知っている。

 武力を抑止するには、今のところ武力行使しかないようにみえる。ところがそれが通用しないのもまだ事実である。シリア内戦は複雑きわまりない。軍事力だでは解決はないのだから、世界はもっと真剣に根本的な解決方法を模索すべきだ。

そもそも武力衝突をやめさせようとしていながら、武器を輸出して金儲けをしているようなことでは、武力抑止などできるわけがない。特に日本はアメリカにただ同調するだけではなく、調停や対話、武装解除や軍縮等々の非軍事分野でもっと活躍できなものか。そのために外務省の職員を倍にしてもいいのではないか。
 
 武力なき武力抑止は、なかなか簡単にはいかないのも事実だが、互いに信頼関係ができれば絶対に無理なことではないと思う。「臭いにおいは元から絶たなければ」と消臭スプレーをかけただけでは解決できない。においの元を絶たなければ。

Trackback URL

Comment & Trackback

No comments.

Comment feed

Comment





XHTML: You can use these tags:
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>