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ローマ法王ご逝去

 カトリック教会の最高指導者のローマ法王が亡くなられた。テレビニュースや新聞のトップ1面での報道に、わが妻は「そんなにすごい人」なのと驚いている。
 「そりゃそうよ。全世界に11億人も信者がいるカトリックの教主様だよ」と答えつつも、平和問題は進歩的で避妊や同性愛など教義にかかわる部分は超保守的だった程度にしか、私もあまり知らなかった。

 「平和、民主化に尽力」、「謝罪、和解・・・異例づくし」との『東京新聞』の見出しや記事内容を見るにつけ、ものすごい人だったんだと改めて感じ入った。「英国教会との400年ぶりの和解」、「ガリレオ・ガリレイ」への350年ぶりの謝罪」、歴史の桁が一つ違う。

 「軍をもたぬ革命の師父」とのタイトルの記事では、「スターリンがヤルタ会談で、『ところで、ローマ法王は何個師団をもっていますか?』と、尋ねたのは有名な話である。独裁者には国の力を師団の数ではかる癖があった。ところが歴史の皮肉で、スターリンのきずいた強大な共産主義帝国は、一兵もたないローマ法王の霊威によって崩壊のうきめにあうのである」とある。

 この方のおかげで世界の平和度数は相当に上がった。残念ながらイラク戦争は止められなかったが、もしこの方がいなければ現在どうなっていたか。もっと悲惨な状況であったろう。カトリック教会は今後も平和へと世界をリードしていただきたい。

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