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徹底的平和主義

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 何とも痛ましい憎しみの連鎖が続き、暗澹たる気分の毎日である。どう対処すべきなのか。明日の過激派、テロリストたちは世界中にいる。いくら軍事力を持ってたたいても治まらない。まるでモグラたたきのように。

 過激派の構成員たちは、金銭的困窮の中で働き場もなく、安易に原理主義に走り、兵士となる。この貧困→原理主義→過激派兵士の負の連鎖を断つためには生活支援や教育支援を根気よく続けていくしかない。 

 人間はいくらでも残酷になる。その悪魔性を表出する触媒は、臆病や憎悪の感情や間違った全能感だ。それは日常生活の恐怖と欠乏から来ていることは間違いない。まさに憲法前文の「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ」とあるこの恐怖と欠乏からの解放しかない。

 日本は大戦の反省にたって「非軍事主義」をとった。これが国際社会での評価を得、中東諸国に親日国が多かった。この非軍事主義、反暴力主義を国是とし、安易な支援ではなく、過激派が利することのない真の人道支援が日本の果たすべき役割ではないか。

 非軍事といいながらアメリカの軍事力に頼り、専守防衛と言いながら海外に自衛隊を出すという、非武装国家の振りをしている欺瞞的平和主義ではなく、また、「積極的平和主義」という名の軍事的貢献ではなく、非軍事・反暴力の「徹底的平和主義」をとり、一途に貢献している日本がやられたら世界が困るいう国になるべきではないかと思う。

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