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第38回 沖縄遺骨収集奉仕参加 2 冨盛の大獅子 2011年2月

 19日当日、6時起床。糸満市摩文仁の沖縄平和祈念公園に8時50分集合ではあるが、初日はテント張り等の準備作業があるため早めに出ることとし、7時前には那覇市前島のホテルを出発。いつものファミリーマートで朝食とお昼のお弁当を購入した。
なぜ、いつものファミリーマートかというと、ある年のこと、現地近くのコンビニに入ると、わが金光教一団が大挙して来店したため、何もなかったことがあるからである。それからまた、那覇市内のコンビニの方が品揃えもよく、私のお目当ての「ゴーヤー弁当」が売っているから。ここのところ毎年これである。美味。

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 さて、それにしてもあまりにも早く着きそうになったので、途中例の富盛の大獅子に立ち寄った。写真は沖縄戦当時の米兵。もうここの高台からは海が見え、数キロ先が摩文仁である。いよいよ日本軍を追い詰めた米軍が双眼鏡で偵察している。その写真に残っている弾痕が大獅子にいまだにきれいに残っている。

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 今回参加の私たち一行。まだ目が覚めてない。周りは木々に覆われ、完全に普通の山として復活しているが、戦争中は完全に焼け野原になっている。穏やかな田園地帯が地獄と化す。なかなか現在では想像しがたい。

 その後現場に到着。早速にテント張りを手伝い、本部を設営。受付をし、名簿を見ると参加者がなんと100人。最終的には106名ほどになるという。昨年より20人アップだ。常連組ももちろんいるが、教内教外問わず初参加者の方も多い。班構成はだいたい北の出身者から1班、2班と編制され、地元が5班で、ご年配がお清め本部班となる。それに中心的役割を担ってくれているベテランが機動班として各班に付いている。

 不肖私は、昨年から第1班班長を仰せつかり、名簿の一番。今年も1班の班長だ。テント下に班員を集め、1班から本部班までが全員が並ぶ。那覇教会長先唱のもと、御祈念が仕えられ、ご挨拶、注意事項と進む。その後いつも元気な5班班長看護師の嶺井さんが先導して身体をほぐし、体操する。いよいよ作業開始だ。

 その後班長が中央に集められ、作業場所の指示を受ける。私もこの時点で初めてその場所を知ることになる。わが一班は昨年入ったところよりさらに西、具志頭の断崖絶壁の下に入り込むようだ。一番西側が5班、真ん中が1班、手前が2班という同じ断崖を三班が手分けして作業をするよう支持された。

 その後班に帰り、班員を集め、簡単な自己紹介と注意事項を私と機動班の橋本さんが説明する。今年の第1班総勢16名。うち一班からの参加者が6名。初参加者が7名。約半分弱。1班は伝統的に初参加者が多い。

 そのうち一般からの参加で70歳の男性の方は、ネットで知り自ら参加されたとのこと。また63歳の女性はなんと北海道からで、いつも参加されたいる札幌南教会のご信徒Gさんに勧められて参加したとのこと。いつもながらその参加に驚くとともに、本当にありがたく思わせていただいている。

 そのようなことで、なかなか責任重大な立場にあり、昨年からこの時点での緊張がそれまでとは全然違う。これは後で指摘されたが、本来ならもう少ししっかりとお互いに自己紹介すべきであったところを、やはり新米班長は余裕がなく、作業現場へと向かった。(つづく)

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