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第38回 沖縄遺骨収集奉仕参加 3 黒アゲハ蝶出現 2011年2月

 沖縄平和祈念公園を横切り、平和祈念資料館を右手に見ながら畑地をさらに西に進む。いつも駐車場やおトイレを借りる霊園に到着。ここまで約徒歩30分。ここから先はトイレがなく、休憩。

 ここから各班一人ずつ断崖下へと降りていく。あいにく天気は小雨で地面はやや濡れている。ロープを張ってはいただいているが、急坂。ここから5班全員が降りるので渋滞する。各班一列に並び、順番を待つ。


P2130012.JPGのサムネール画像
P2200398.jpg 写真1は祈念公園一番奥から具志頭方面。実際の作業場は写真2からさらに西に進んだところ。

 急坂を下りてやや平地の道があるところで一服。ここから海岸まで石階段がついている。この下にあった水源へ降りるためだったらしい。水道を引っ張っていたと思われるすでに使用していないさびたパイプ管が残っている。石階段は自殺者が利用するということで戦後に途中まで壊されたそうだ。

 その階段下まで降りて海岸の岩盤上を少し歩いて行くと、小さい人工の堤防がある。そこで一番手前の2班が一番西に、その後わが班、続いて4班と団子状態になったので一時休憩。その後、2班を追い越して私たちの持ち場へと進む。

__ (5).JPG 写真は途中雨が少しきつくなったので、艦砲射撃で開いた穴に避難したところ。ここは雨に濡れないので、荷物を集め、休憩場所とした。作業を開始したが、ジャングルの中はお天気の影響で暗い。移動しながらのご遺骨探しは困難を極めた。

 私は途中身体が冷えたので、一人休憩場所に戻り、衣服を一旦脱いでいるとそこに札幌から参加のKさんが戻ってきた。するとそこから数メートル下の海岸側に例の黒アゲハが今年も飛んできたのだ。

 私は思わずKさんに、日本では蛍であるが、沖縄では黒アゲハに御霊が宿りこの世に戻ってくるといわれている。沖縄遺骨収集では何人もの方が黒アゲハが飛んだ周辺からご遺骨を発見していると話した。しかし、ご遺骨発見がなかなか困難になってきた今日、正直内心今回はどうかなと思っていた。(つづく)  

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