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天地新春

 皆様かなり遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます。写真は妻が撮った那智勝浦町御蛇浦からの初日の出です。今年は出る位置が少しずれていたので上手く撮れなかったと言ってました。
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 ところで、1月6日に東京に帰ってきましたが、戻って娘が見ていた「古館トーキングヒストリー 本能寺の変」という番組を見ていて、その中で歴史学者の磯田道史氏の解説にハッとさせられました。

 明智光秀が織田信長を討った動機は、色んな説がありどれも間違いであるいは正かもしれない。色んな事が重層的に折り重なってはいるが、しかし 最後の決め手は「恐怖」である。決定的な引き金はといえば、自分が命を取られるんだったら先にやるしかないと。

 現在、北朝鮮等々との切迫した状況になっているが、戦争の本当の引き金になるのは恐怖。政治的指導者のやられるかもしれないからこっちから先にやろうとお互いが思い始めた時に思いがけない事が起きる、これが 歴史の教訓だと述べられました。

 9条改憲理由で必ず出てくるのが「攻められたらどうする」です。しかし、いきなり攻められるのではなくて、攻められるかもしれないという恐怖が偶発的な武力衝突を起こし、戦争へと発展してしまいます。まさに最近浮上している先制攻撃論などは危険極まりないと思います。

 9条を改憲して軍事力で構えて相手に恐怖心を増長させるのではなくて、私たちは決して攻めることはないと安心を与えることの方がより安全で真の抑止力になるのではないかと新年早々思わされました。

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