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東京学生寮8月の月例祭・食事会

8月4日、運営委員である練馬教会田中美和子先生ご祭主のもとに8月の寮月例祭が仕えられ、教話(後掲概要)を賜った。引き続いての食事会。今回も女子留学生の方達。エビやなすびの料理、ピラフやスープ等々、盛りだくさんの中華料理を一生懸命作っていただいた。今回もどれも美味。夏休み、残っている寮生大いに懇親を深めた。

教話概要
金光教の神様は、どんなことでも願いなさいとおっしゃる神様です。ただ私たち人間が一方的にお願いをするだけでおしまいではない。困ったことが起きれば願うのですが、一方通行ではないということです。人間が幸せに安心に暮らしてほしいと神様が私たちのことを願っていて下さるんです。神様の声は私たちに聞こえませんから、どう願って下さるのか分からないかもしれません。心を神様に向けて、人に話をするように、願いなさいと教えておられます。今日は学校でレポートの発表があります、うまくいきますようにとか、友達との仲うまくいかなけど、なぜでしょうとか。何か物事がうまくいかない時、困ったり悩んだりしていると、神様も共に悩んで、良い方へすすむように願っていて下さるんです。時に考え違いや思い違いをしている時には、神様は何らかの方法で気づかせて下さるんですね。人の口を通して教えて下さる事もあります。日頃から神様とのつながりを意識して生活をすることが大切なんですね。

長男が中学1年の1学期が終わる前の、個人面談の時のこと。期末テストの成績の事や、生活態度の事を聞かされるんです。真面目でおとなしい方なんです。廊下で順番待ちをしている時に、長男と話をしていて、テストの点数も悪くなかったし、特に問題ないよね、と言うと、「みんな怒られなかったって言ってたから、大丈夫だよ」話していました。担任の先生は二つ上の長女が入っていたバレー部の顧問の先生で、体育の女性の先生なんです。当時50代で体格もよく、とても口が悪いというか、思った事をはっきり言う先生なんですね。個人面談が始まって、よろしくお願いしますと言い終わらないうちに、いきなり「いつも先生の顔をチラチラと見て、様子をうかがって、何か言われるか心配しているだろ。もっと自信を持って大きい声を出せよ」と言われた。「いたずらしたり、悪いことをしたら、お母さんと先生が2人で校長先生の所へ行って、頭下げにいってあげるから、安心して叱られなさい。その代わり、警察に行くようなことは絶対にだめだからね」と言われました。

長男はあっけにとられてぽかんとしてたんです。私は笑って聞いてたんですが。大人しく、いい子でいるのでなくて、個性を引き出そうとして言われたんでしょう。自分のやりたいことを見つけて、間違っていてもそこで間違いに気づいて、反省する。そしてまた勇気を出して次にすすむようにと教えらたような気がします。その後に成績の話になり、中学へ入学して初めてのテストだし、ほぼ90点代だったと思います。きっと問題ないと言われるだろうと親ばか気分でした。9教科の点数の表を見せられ、「1学期始めのテストなのにこの点数ではだめだ。100点とって当たり前の問題だよ」と重ねて厳しく注意されて、真面目ですから顔がだんだんと引きつってきてました。これ位の点数なら大丈夫でしょうという私の自己満足もばっさりと切られて、妥協してはいけないということですね。親としての裏知恵ですが、高校受験のことも考えて、生活態度も重視されますから、普段から「悪いことしちゃいけないよ」と言ってたなと反省させられました。先生の立場としたら、ルールをきちんと守り、言うことを聞いてくれる生徒のほうが指導しやすいはずなんですけど、この担任の先生は一人ひとりの個性を出させてそれを発揮して欲しかったんでしょう。親子で身が引き締まるような経験をしました。

私たち人間は神様から一人ひとり違った願いをかけられていると思うんです。教祖様の5本の指の教えがあります。「5本の指がもしみな同じ長さで揃っていては、物をつかむことはできない。長いのや短いのがあるので物がつかめるので、お役に立てるのである」これはある子供の多い方が教祖様に「子供の性格が違うので困る」とお取り次なさった時に伝えられた教えです。教祖様は性格の違いや個性を大切にされ、人のお役に立つことの有り難さを教えて下さったんです。人はそれぞれ個性があって、お料理が上手な人、絵が上手な人、語学力がある人色んな人がいて世の中の人のために役に立つことができるんです。生まれながらに才能に恵まれた人も中にはいますが、挫折や努力をして成長していくものです。常に神様にお願いしながら、目標を追っていけば、必ず神様からの、この人にはこういう役にたって欲しい、こういうことで活躍してほしいという願いが分かってくると思います。様々な経験の中で、思い違いや間違いを通して「自分の事を知る」ことができるんですね。「自分が悪かったとお断りをしたら、神は叱って下さっても罰はおあてにならない。すぐに許して下さる。神は人間がかわいいとの思いでおられるのである」という心の広い神様に見守られていますから、色んなことに挑戦をして、自分が納得のいく道を探して、そのことが神様が願っておられる人のお役に立つことになるよう、目標を持って進んで頂きたいと思います。

 

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