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政治・社会への関わり

 最近の政治家不信は深刻だ。私の周囲の人も、「政治家がテレビに出てきたら消す」と言う人が何人もいる。民主党の代表選も、いよいよ民主党には人材がいないということが露呈したし、自民党の総裁選もあの方たちが画面に現れただけで視聴率が確実に下がったそうだ。

 ただ、もっと深刻なのは政治家たちのあまりの不甲斐なさを見せられてか、一部を除いた学生ら若者たちの関心の薄さだ。自分たちの将来がどうなるか、原発問題や領土問題など非常に大事な社会の分岐点にあるにもかかわらず、こちらがふらない限りは政治の話題はでない。

 ほとんどの人は、恐らく政治や社会に関わろうが関わらまいが、世の中変わらないと思っている。ここが問題なのだ。政治や社会という認識がそもそもできていない。

 かつて寮の講演会で、政治学を勉強していたサンノゼ教会のエリック・石渡氏を講師にお願いしたことがあった。石渡氏は、「政治家が政治をするのではなく、政治の本質は、選択肢を作ることだ」と仰った。つまり、私たちが普段行動する時に、必ず色々ある選択肢の中から取捨選択して物事を決めて動いている。それがそのまま政治行動なのだと。

 ということは、政治・社会に興味がなく、「関係ありません」といっても、関わらないということがそもそも不可能であり、関わらないという行動そのものが社会に影響を与えていくからだ。
 
 それが自分やみんなにとってよりよい変化になるのか、より悪い変化になるのかの違いだけである。そして多くの人が政治や社会に無関心になれば、確実により悪い世の中にしかならないことは必定だ。まずはこのことは知ってほしいと願っている。

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