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第33回 沖縄遺骨収集奉仕参加 3 2006年2月

 今回初めて参加の大矢さんにも「すぐにはぐれてしまうから気をつけて」と言っていたにもかかわらず、もう、5分、6分たたないうちに見失ってしまった。ここはなぜか声も通りにくい。呼びかけても全く返事がない。「上に行くな」との指示があったのでさほど心配はしなかったが、やはりいなくなると不安になる。

 私は山ぎわの淵を横へ横へと進もうとするが、これが岩盤やとげがある大きな植物に阻まれて、なかなか動きがとれない。この植物の名前、何度聞いても覚えられない。形はソテツのような感じで、緑の堅い葉っぱを周囲に思いっきりのばしている。やたらに痛い。

 他の方々もいったんは海岸に出て、また山に入ることを何度も繰り返す。いかにもご遺骨が眠っていそうな岩盤が現れ、その岩陰に留まって集中的に掘ろうとする。しかし、地面が固く、私の持っている鍬ではなかなか掘れない。気温も20度近くになり、汗が噴き出てくる。この下には必ずおられるだろうと思うのだが・・・・(つづく)

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