いま、ギターといえばすぐに「ギター侍」が思い浮かぶが、中学の吹奏楽部を終えて、トランペットをやめた息子が今度はギターに目覚めてしまった。私と妻のもう何年も使ってないギターを引っぱり出してきて、新たに弦を張り替えて弾いている。ついこの間はFコードもろくに引けなかったのが、いまや結構難しいコードも覚えてしまった。
ギターといえば、私も30年前(なんと恐ろしい響きである)、「キャロル」や「チューリップ」、もちろんフォーク全盛の時代で中学でフォークギター、高校でエレキギターをもった。お金もないのにどうやってもてたのか。確かローンを組んだように思うが。そのギターを息子が弾いている。エレキは超安物だったのでおそらく使いものにならないだろう。
私の栄光は、後にも先にも高校の文化祭のみ。体育館にすし詰めの客を集めて、ロックン・ロールでのりにのった。他校生徒も多く、ステージに上がってきて踊り狂う人もいった。リードギターのK君の弦が切れた時、私のリードで即興ロックン・ロールでつないだことも忘れられない。アンコール責めで持ち時間を大幅に超え、生徒会から電源を切られてしまい、ようやくに終了した。いい思い出である。このように過去の栄光にすがるようになってはおしまいだが。
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