昭和史を語り継ぐ理由 3

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 保坂氏は「〈語り継ぐのは、次代の者の責務〉であると説くのは、ヒトとしての種内ルールを確立するのが目的である」とし、「20世紀は二度にわたる世界大戦、そして数え切れない多くの軍事衝突を体験したが、そこでヒトは国際条約や国際機関をつくり、外交(話し合い)によって紛争を解決するルールの確立の第一歩を踏み出した。

 しかしこの第一歩から第二歩に進むという状態になっていない。いやむしろ21世紀にはいって新たに「テロとの闘い」という名目を掲げて、後退の方向に向かっているのではと懸念したくなる」と嘆いている。

 さらに「天皇は元首」といった復古的な改憲論が出ているにつけ、「果たして昭和前期の時代から教訓を学んでいるのだろうか、ヒトとして種内のルールを確立する気構えがあるのだろうか、ヒトとしての種内ルールを確立する気構えがあるのだろうか、と問いたくもなる」と述べる。

 私はよく、今の民主主義の世の中、まさか戦前のような軍国主義にはならないであろうといった楽観的な意見をよく聞く。当然戦前のようなあからさまな軍国国家にはならないであろう。しかし、私は今の政治家やマスコミをどうしても信用することができない。あるつくられた状況の迫りに、あっという間に実質的な軍事国家に変貌するのではないかと不安で一杯である。保坂氏はじめ真の有識者の活躍に期待したいするところ大である。

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このページは、つっさんが2005年3月22日 21:06に書いたブログ記事です。

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