9条改訂は、国際問題。

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《4月20日付「思うがままに『対立は共滅への道』」で、具体例は次回と予告しながらダウンしてしまい、大変失礼いたしました。今日になりましたことお許し下さい》

 本年2月、国連アナン事務総長の呼びかけに応じて「武力紛争予防のためのグローバルパートナーシップ」、略して「ジーパック」が、東北アジアの各地の非政府組織代表や研究者40人ほどが、東京の国連大学で開かれた紛争予防に関する国際会議があったそうだ。

 議論されたポイントは、日本の憲法9条は一国の憲法の条項であるとともに、東北アジア地域の紛争予防のメカニズムであるという点。もちろん世界5位の軍事費を費やし、イラクに自衛隊を派兵しているという矛盾はある。しかし、その矛盾があるからこそ、逆に9条が紛争予防のメカニズムとして効果的に機能しているとも考えられるという。

 また、韓国の女性活動家は、「9条はドイツと違い戦争責任を明確にしない日本の、『侵略を繰り返さない』というアジア市民に対する誓いとして機能しいる」と指摘している。さらにモンゴルの前国連大使は「9条は明らかに戦後の東北アジア地域のパワーバランスを保ってきた一要因。修正されれば必ず負の影響が出る」と断言している。

 ピースボードの吉岡共同代表は、「この会議で彼らが語ったのは、いずれも、9条が国際常識に照らしてあわせてどうかという議論ではなく、9条の存在そのものがこの地域の平和と安定、そして市民間の信頼醸成に寄与しているという事実である」と言っている。

 実は、昨日中野ゼロホールで「日本国憲法」という映画を見たが、その中でも憲法改憲問題は、国内問題ではなく、国際問題であると指摘していた。改憲派諸氏が見ようともしないもう一つの現実も直視し、多くの人に知らせる必要がある。皆様にも是非いろいろな機会でお話しいただきたい。

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このページは、つっさんが2005年4月24日 12:31に書いたブログ記事です。

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