高円寺駅で女性救出される

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 先日の月曜日、東京学生寮運営委員会が無事終わり、委員懇親の場を持った。明日教区委員会が控えているので早めに解散し、所長と二人みぞれの中、御茶ノ水駅から中央線に乗った。四谷まで来ると、車掌が「高円寺駅で人身事故発生、お急ぎの方は総武線にお回り下さい」と。

 私、「キャー」である。誠にご無礼ながら事故のことよりも、何とも委員懇親会を早めに切り上げたにもかかわらず、総武線終点の三鷹駅ホーム、ごった返す人混みの中で寒風にさらされながら、最低1時間は待つだろうことを最初に思ってしまった。この時期駅のホームは本当に寒い。いつ動くかもわからないから、ホームでただただ待つしかないのだ。

 所長は高円寺だから問題はないが、武蔵小金井は三鷹からまだ先。息子は小金井で、娘は国分寺でそれぞれバイトとのこと。雨なので女房は娘を車で迎えに行く時間と重なる。三鷹まで反対方向であるし、よう来ないであろうと思っていたら中央線運転再開(^_^)v。ちょうど娘のバイトが終わる時間にも間に合い、国分寺から車で帰ることができた。

 次の朝、テレビをつけるとなんと高円寺駅、奇跡の救出劇との活字が見えた。20歳の女性が酔って線路に転落し、それを20代の男性がホームへおりて間一髪は助けたとのこと。それも間に合わないと判断した男性は、女性をレールの間の線路中央、縦に仰向けにして寝かせ、自分はホームの下へと避難したという。

 女性はなんと電車が上を通って停止してから目が覚めた。気がついたら電車の下だった。直後にその男性に「私は死ぬところだったのね」と問いかけたという。電車との隙間は30センチしかなく、横向きならアウト。また、もし電車が来る前に気がついて顔を上げようもんならおじゃんだった。

 それより何よりも、反対の電車に乗っていたその男性のとっさの判断がなければ助からなかった。何重もの奇跡が重なり、いのちをつないだのである。そういうことが起きていることをつゆ知らず、私も大変なおかけを蒙っておりながら、まずは最初に自分のことしか考えていなかったことと、その後のことを全く気にかけていなかったことをまずはお詫び申し上げた。

 もし自分がその場に居合わせたら、同じ行動に出られたかどうか自問自答する。いつもごった返すホームで危ないと感じ、いつ自分事になってもおかしくないのだ。道中の無事安全、交通安全を願う御祈念にも力が入る毎日である。

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このページは、つっさんが2010年2月17日 18:47に書いたブログ記事です。

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