甚だ不愉快な出来事が続いている。事柄そのものよりも、それをどう扱い、どう見るかという情報が不愉快なのである。特にテレビマスコミ、司会者や一部コメンテーター、出演している政治家の言も甚だ不愉快である。
尖閣諸島沖での漁船衝突事件の映像流出問題は、一体誰の問題であり、何が問題なのか。マスコミはここぞとばかりに煽り立てるが、日本政府ばかりを批判し、弱腰外交と言い放っているだけにしかとれない。その先の展望が開かれるような提言や情報がほしいのだ。
日本が強き一辺倒でいって、中国政府が「それでは参りました」と言うことを聞くと思っているのが不思議でならない。もちろん現政府のやり方もベストではない。色々と問題があったことは確かだし、言うべきことは言わなければならない。ただ、単なる感情的な政府批判を繰り返しても何の国益にもならないのではないか。
今朝の番組で、ある政治家は、「日本国民は領土問題に無関心すぎる」と、あげくに責任を国民にかぶせてきた。とんでもないと思った。「日本人がどうの、中国人がどうの」とまるで戦中の国民の物語に巻き込むなである。無関心なのではなく、冷静に対処すべきだと考えている日本人も多数いるのだ。
日本人の中にもいろんな人がいるし、中国人の中にもいろんな人がいる。それを一括りにして敵対するのは愚の骨頂、結局は両国のためにならない。ここはよくよく立ち止まって考え、アジア全体や世界的な視野をもって政府もマスコミも対処ほしいと切に願っている。
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