気仙沼ボランティア報告② (6/10~6/19) 終

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 さて6月18日は、私としてはいよいよボランティア最終日、今日も気仙沼市災害ボランティアセンターに出向いた。山口のSさん、成城教会のIさん、金光町のMさん、今日から新しく金光大阪高校のA先生、大崎教会のIさん夫妻、日本橋教会のIさんと私の8人だ。

 ボランティアセンターでは8人のグループということで、ニーズとピッタリの人数で即決。気仙沼市本郷にある大きな民家のお庭に溜まった泥かき作業である。お家の中は昨日まで他のボランティアの方たちによって泥かき、たたみ出しが終わっている。広いお家なので相当のご苦労であったとのこと。お庭の方は、見た目には表面は白く普通のお土に見えるのだが、スコップを入れてみると庭全体に泥や廃材が広く覆っていた。

P6181254.jpg ただひたすらかき集め、土嚢袋に入れるというなかなか根気のいる作業である。曇ってはいたが気温は高い。この民家のご主人も一人黙々と外の側溝に溜まった泥を掻き出している。そろそろお昼の休憩かというときに、昨日の例の外国の方と女性一人が合流した。

P6181247.jpg ちょうどきりがよくお昼休憩となり、思い切って「アメリカ?」と聞いてみた。「イエス、シアトル」と答えてくれて、瞬間思わず両者が「イチロー!!」と。「イチローは、日本では愛知県出身で、小さい頃は中日ドラゴンズのファン。日本のプロ野球、中日知ってる?」と聞くと、「おー、ドラゴンズ知ってます」と。

P6181256.jpg 流暢な日本語。それもそのはずで一緒に来ている女性は奥様だそう。結婚して3年、何とはるばる九州の熊本から3日かけて車で来たとのこと。いやいやなかなか出来るものではない。午後からも同じ作業を続行し、3時には何とか一通りの作業が終了した。

 夜には、金光教地震等災害ボランティア支援機構車で寮生3人と大崎教会等から2人が加わり、翌19日日曜日の機構便で帰る4人と運転手ボランティア2人の歓送迎会を開いていただいた。それも何と気仙沼教会奥様の手作りで、教会長先生に焼いてもらった餃子パーティ。寮生Sさんの父上も加わり、楽しいひとときとなった。

 この間に出会った被災者の方たちやボランティアの人たちとは、たった数日の出会いではあったが一生の友人を得たと言っても過言ではない。被災者の皆様にも喜んでいただき、お世話になって初めてお世話が出来る喜びを感じることができた。まさに共に助かる「あいよかけよで立ち行く」働き、神様の働きが時々刻々と生まれた10日間の気仙沼であった。 

 昨日の夜から息子と寮生のK君が再びボランティアに入り、月末から8月にかけてさらに寮生4人がそれぞれできる範囲で5日から10日程度入り、8月3日からは妻の栄里が参加し、私は7日月例祭後、1か月程度また参加したいと願っている。

 関係各位の皆様、本当にありがとうございました。深く感謝申し上げます。(終わり)

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ブログ拝見させていただきました。
若者たちとのボランティア活動や、その活動からの出会いなど、私の知らないを見せていただきました。
話し方とは、また違った世界で面白そうです。
ゆっくり、過去のものも読み進めたいと思います。まずは、お礼まで。

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