五右衛門ヶ原仮設住宅の「交通弱者」

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 8月24日付『東京新聞』25面に「気仙沼郊外の仮設、店も病院も遠すぎ」という記事が出ていた。この気仙沼郊外の仮設とは、通称「五右衛門ヶ原仮設」と呼ばれ、気仙沼出身の寮生Rちゃんのご家族も入居している。全て完成すると400軒、約2000人弱の大きな仮設となる。

 私も2回ほどこの五右衛門ヶ原仮設支援に訪れたことがある。一回目はトラック市と称して軽トラにあるだけの物資を積み込んで、仮設住宅の住宅に並べて、住民の皆さんに好きな物を持っていってもらうボランティア二回目は、集会所でかき氷の提供を他の団体の足湯と併せて行った。詳しくはまた連載予定。
 
 二回目の集会所で、住民の人たちがまさに東京新聞の記事通りのことを仰っていた。この「五右衛門ヶ原」という名称で想像できるとおり、気仙沼市内から車でも20分程度かかる。まわりに店も何もなく、クマが出そうな山の中である。

 公共交通は乗り合いバスだけ。それも1日3便。片道400円、往復800円もかかる。ちょっと買い物とは行かないのだ。気仙沼教会の坂を上がったところに気仙沼中学校仮設住宅があるが、ここには仮設のセブンイレブンがある。五右衛門ヶ原仮設にも設置の計画があったがどうも中止になったらしい。

 市内に近いところに店があって、必要なところにはない。これも採算という経済論理が働いているのか。この非常事態の中で全く理解できない。住民の方たちの中に車のない方も多い。新聞がいうまさに「交通弱者」だ。何がほしいと言って、一番は「足」と仰っていた。市も何とか考えてほしいし、送迎ボランティアもできないものかと思う。

 明日からまた1週間ボランティアに入る。夏休みが過ぎるとわが金光教支援機構のボランティアの数も減ってくる中で、自らだけではなかなか難しいところがある。が、また五右衛門ヶ原仮設に行く機会があると思うので、その辺のことも長期滞在の現地代表とも相談して、何かいい方法がないか、色々と可能性を探ってみたい。

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9月5日 気仙沼教会に参拝し五右衛門が原仮設住宅にも行ってきました。同感です。本があればとの話もありましたので、気仙沼図書館長とも話をし、移動図書館「青空号」を五右衛門が原仮設住宅に配置できないか相談させていただきました。

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