熱田教会信徒会講演会 2

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 大変長らくの間お待たせいたしました。前々回の「熱田教会信徒会講演会」の続きから再開します。約1時間の講演の要旨です。

講演要旨
 1991年に新築された寮は全25室、1993(平成5)年に職員家族・単身寮を増築、現在家族寮に学生寮生姉妹が住むなど、全員入居すると30数人が入寮できる。また、アジアからの留学生を受け入れ、昨年までは遠くトルコの方も入寮していた。

 旧寮時代は、皆さんご存じの方も多いと思うが、幼い頃の事故で両手片足を失った中山亀太郎先生が寮監をされていた。99歳8か月で亡くなられたが、駅の券売機に小銭を入れることと、袴の帯を後ろで結べないことの2つ以外は全て何でも自分で出来た先生。

 その中山先生時代は、全20室の2人部屋で定員が40人、共同トイレ、共同風呂だった。私が寮生の頃、中山先生はすでに70歳を越えられだんだんに体調を崩され、その頃から「アパート化」と言われる寮生間の交流が薄い個人化の問題があった。

 現在の寮は、バス、トイレ、キッチン、エアコン、給湯器完備で完全個室。名称は学生寮であるが構造はアパート形式。そこで寮祭や講演会等行事に力を入れている。特に毎月の月例祭後の食事会は、3、4人の食事当番を割り振り、20数人分の食事を作ってもらって交流を深めている。 

 ただ、今から5年ほど前くらいまでは、食事会ではだいたい食べ終わったら自分の食器を持ってすうっと自分の部屋に帰っていく人もあり、いつも残るのはベストメンバーという時代。よくしゃべる子が話して、後はただ聞いているだけという時代、トランプやダーツやそういうゲームを持ってきて楽しんでいる時代とそれぞれ入寮生のキャラにより色々雰囲気があった。

 ただ、全体的に表面上は楽しんでいるようだが、どうも私から見れば「何とか面白いことを言わなければならない」とか、「ださいことを言ったらしらけてしまうので、それが怖くてあまり真面目なことや本音を出せない」とか、楽しくなければいけないといった雰囲気で、「楽しくなければ」ということに汲々としており、本当に楽しいのだろうかという感じがしていた。

 ものの本やそうした寮生たちを見ていての最近の若者像をまとめると、
・「KY」、空気を読む。
・本音を封じる。
・親や周囲の期待に応えようと「よい子」を演じている。
・他人と合わせる努力に汲々としている。
・人に嫌われることをなによりも恐れている。
・チャレンジ精神は薄く、安定志向。
というところか。

 ただ、私も今から考えれば自主性や自由を重んじると言いながら、それを言い訳にしてそうした空気を読み、それでよしとしていたように思う。(つづく)

 

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このページは、つっさんが2011年9月28日 10:17に書いたブログ記事です。

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