さて、いよいよ仮設住宅集会所でのボランティア。私も阪神大震災、新潟中越地震とボランティアを経験させて頂いたが、炊き出しや物資の搬入、瓦礫の撤去やお掃除まで。あるいは避難所でのボランティアまでで、仮設住宅でのボランティアは金光教としても未知の世界。
もちろん、それだけでも被災者の方とふれあいはあったが、これからはお茶会やイベントを自らの手で実施し、さらに深く被災者の方とふれあっていかなければならない。そうしたノウハウもなく、正直最初は、「本当にそこまでできるだろうか。まずは、他の団体の指導を得て、そのお手伝いから」と私自身は想像していた。
しかし、現地代表である田中真人氏の長期にわたる気仙沼市災害ボランティアセンターでの活動から、現地代表の主導で仮設住宅でのボランティアを積極的に展開出来ることとなった。誠にありがたいことである。
仮設住宅でのボランティアの最大の願いは、いろんな地区から集まって来られた住民の皆さんの孤立を防いだり、自殺の予防など、非常に重要な役割がある。このたびまずは、かき氷や足湯の提供から、コミュニケーションを図っていくこととして実施させて頂いた。
写真は、「日本財団」の足湯のボランティアとわが機構の「かき氷」提供とセットに組んでのボランティアである。これも現地代表の連携、調整のおかげで実現した。最初は結構緊張したが、多くの方々が集まってこられ、楽しくふれあうことができた。
子供たちもたくさん集まってくれ、親御さんからも「こういう機会がなかなかなかった」と感謝された。今までは、やはり楽しく遊ぶことを押さえつけられていた面もあり、子供たちのテンションも高かった。
そうそう、広島で出迎えてくれたIさんの本職はマッサージ師で、このボランティアは本当に喜ばれていた。マッサージをしながらお話を聞き、コミュニケーションを図るので、うってつけの活動だ。実は私はここ1年ほど五十肩なるものに悩んでいたが、Iさんから一度マッサージをして頂いたら、見事に治った。個人的にも非常におかげを蒙った次第である。(つづく)
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