寮月例祭教話・気仙沼ボランティア報告

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 6月3日、午後7時から東京学生寮月例祭が祭主福田光一先生(神奈川教会)により仕えられ、祭典後大要以下の教話を賜った。

 「信者さんで103歳で亡くなられたおばあちゃんは、そのおばあちゃん夫婦のお父さんに当たる方が韓国のソウル近くの鉱山の技師をしており、かつての金光教京城教会の信徒総代であった。息子さん夫婦もこの鉱山で働き、教会にもお参りされていた。

 そしていつも「人が人を助けるのが人間」というみ教えを頂かれ、人を助けるお役に立ちたいと願われ、自分にもできることがあったらと『家庭の医学』という本を片手に、鉱山で働いている方や家族の方を診てあげていた。

 ある時出産に立ち会い、無事に出産できたこともあった。また、ある男性の方がおなかに水が溜まり、呼吸も乱れて危なかったことがあった。何とかして水を拭かなければならない。しかし、尿道から水を抜くしかない。金属では痛すぎるし、柔らかいのは使えない。そこで日本の和紙をこよりにして、ひまし油という油をさして、尿道から入れて水を出し、助かった。そのようなことで地元の方から大変喜ばれた。帰国後、ご主人がラーメンさんをはじめて、95歳まで現役で働かれた。人が人を助ける精神で一生を送られた方である。

 私たちも、人が困っている時に何かしてあげたいという気持ちはあるが、なかなか出せない。また出さないこともある。私はよく道を聞かれることがあるが、どうも穏やかな顔をしていて聞きやすいみたいだ。皆さんも日頃から明るい笑顔で、それには常に和らぎ喜ぶ心をいつも現れるような生き方に心がけて頂きたい。そこから人を助ける働きにつながっていくと思う」。

 次に、このたび気仙沼市五右衛門ヶ原テニスコート仮設住宅の花壇作りに参加した寮生から大要以下のような報告、感想があった。 

 「いいお天気に恵まれ、喜ばれてよかった」。

 「昨年に比べ、住民の方々がより親密になっており、楽しそうに作業されていてよかった」。

 「思ったより花壇の規模を広く考えられたので、若干お花が足りなかったが、非常に積極的で、嬉しい予想外だった」。

 「昨年一緒に作った花壇がその後どうなってるか心配だったが、きれいに花が咲いており、住民の方が『いつもこんな感じなんだよ』と嬉しそうに言って頂き、本当に喜んで頂けたと嬉しかった」。

 「確かに前より元気になったり、仲良くされていたが、話の端々に仮設期限の2年では出ることができない不安を口にされ、明るい表情の裏にも不安があるので手放しに喜べない。しかし、今回こうやって成功したのでこれからも関わって行きたい」。

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このページは、つっさんが2012年6月 7日 10:02に書いたブログ記事です。

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