沖縄 対馬丸事件 2
アメリカ海軍は、対馬丸が出航した時点ですでにこの船団をとらえていたそうだ。疎開船で子どもたちしか乗ってないこともわかっていたのではとも勘ぐってしまう。その対馬丸を撃沈したボーフィンは現在「真珠湾攻撃の復讐者」として戦艦「アリゾナ」の上にあるハワイの資料館に展示されているそうだ。これを知ってまたやりきれない。
日本の真珠湾攻撃によってハワイの多くの市民が犠牲になった。その憎しみはよくわかる。しかし、その復讐として殺されたのもまた沖縄の子どもたちだった。戦争の犠牲になるのは常に弱者から。その事実をアメリカの人々にも知ってもらいたい。良識あるアメリカ人の方たちはわかってくれると思う。憎しみ合っても、何の解決にもならないのだ。
いまだに相争う愚かな人間。これを止めるにはどうしたらよいか。
人々の「想い」、それは平和への強い「希望」です
戦争を語るとき、悲しみと憎しみが生まれます
悲しみの大きさを、「希望」に変える努力をしないと
憎しみが報復の連鎖をよびます
しかし、報復の連鎖で悲しみは癒されるでしょうか?
いま「対馬丸」を語ること、それはなんでしょうか?
いまも世界では報復の連鎖が
子どもたちから新たな夢と希望を奪っています
この報復の連鎖を断ち切る努力を1人ひとりがすること
これこそが、対馬丸の子どもたちから指し示された
私たちへの「課題」ではないでしょうか
パンフレット『対馬丸記念館』 「いま対馬丸を語ること」より
まさにその通りだと思う。多くの人に本当に知る必要のある歴史を学び、考えてもらいたい。