Home > 4月 13th, 2005

反戦講演会 3

 講演の二人目は澤地久枝さん。この方も70歳はこえている。体調を崩されたと言いながらもかくしゃくとして「戦後60年と言われるが、戦争をしなかったという意味で私は不戦60年と呼びたい」と話し始められた。

 そして先の大戦で、ソ連侵攻以前に日本はソ連侵攻を企てていたこと、日中戦争のこと、何と生存率3パーセントというレイテ戦なとを紹介しながら、「国家は一夜にして崩壊し、誰も責任をとらなかった。その悲惨体験を全く教訓にしていない」と指摘された。

 さらに、「対テロ戦争といわれる米軍の無差別攻撃は、家族をすべて失った普通の人を一夜にしてテロリストに変えてしまう。つまり、日中戦争のごとく、テロ戦争には終わりがない。憲法を変えることは、その終わりなき戦争に参加することになるのである」。最後に「将来世代のために、不戦60年からさらに未来永遠に続けていくために、どんな小さなことでも実践していただきたい」と締めくくられた。(つづく)