反戦講演会 4
最後にあの小田実氏登場。実際にまみえるのは初めて。すごい迫力で話し始める。まるで怒られているよう。小田氏の運動に携わった原点は、大阪空襲体験。8回の内3回を経験し、敗戦日前日の14日も空襲を経験した。
その後、アメリカで飛行機から撮った大阪空襲の写真を載せた新聞を探し当てた。黒煙が上がり、その下はどうなっているかわからない。しかし、経験したものにとってはその下がいかに地獄か。上から見るだけでは全くわからない。その小さな写真の周りは、全く戦争と関係ない広告やプロ野球の記事などなど。
実は小田氏も空襲を経験するまでは同じであったという。あの日本軍の重慶・南京大空襲の写真を見て、気分が高揚するとか下で何がおこっているかなど何も考えず、ただ日常の中で眺めていたに過ぎないという。今なお、アフガニスタン、イラクへの空襲で同じ経験をしているのだ。(つづく)