Home > 4月 15th, 2005

反戦講演会 終

 小田氏は「あの8月14日の無意味な意味の死はいったい何だったろうと問わずにおれない。天皇は自らのいのちをなげうって国民のために終戦を決意したという真っ赤な嘘が今でもまかり通っている。ところが、実は天皇は11日に自分の身の安泰を知っていた。11日付ニューヨークタイムスにそのことがニュースになっているのだ」という。

 続けて「11日以降米軍は空襲をしなかった。にもかかわらず、ポツダム宣言を引き延ばした。そのために14日、800機以上のB29が飛来し、大勢の人が死んだ。なぜ死んだのか。アメリカ政府も日本の支配層も全く何も学んでない」と怒り声をあげて終わられた。

 戦前の話を聞くと唖然とすることばかり。事実であるから何とも声もない。戦争の記憶は、被害者、加害者をこえて人類の体験として後世に正しく伝えなければならない。その意義を改めて強く思わされた講演会であった。