Home > 5月 13th, 2011

地震に乗じた詐欺

 5月13日付『毎日新聞』に悪徳商法という私の最も嫌う記事が出ていた。それもこの東日本大地震に乗じて被災者を狙ったものだ。震災から一ヶ月の相談件数は7258件もあるそうだ。そしてさらに増える可能性があるという。

 その手口は、「屋根がずれているから直した方がいい」等、「点検」が名目で高額な料金を請求するケース、また放射の汚染問題から「放射能除去サプリ」や「浄水器」の売り付け、架空の団体名を名乗る義援金詐欺も多発しているようだ。

 こうした人の「善意」、「良心」、「不安」を突いた詐欺は許し難い。被災者で騙された方は二重の苦しみを味わい、人間不信に陥る。私は勧誘電話だけでも、嫌な気分になるし、逆ギレされて胸は痛むし、へこんだこともある。まして騙された方の心情を思うと本当にやりきれない。

 詐欺のやり口も巧妙になっている今日、「騙される方が悪い」という自己責任論では減らないであろう。何とかやめさせる方法はないものか。もちろん自己防衛も必要だ。契約の注意点や信頼できる見極め方の(後掲)勉強も必要だろう。それにしても本当に悲しい。

■屋根工事の契約の注意点
  ・業者の名刺をもらい連絡先と名前を確認
  ・見積書を出してもらう
  ・できれば複数業者の見積書を比較する
 ・国家資格「かわらぶき技能士」や連盟資格「瓦屋根診断技士」があればベター

■信頼できる寄付先の見極め方
 ・誰が寄付金を集め、管理しているか尋ねる
  ・募金の目的、どんな活動に使うのか尋ねる
 ・寄付金や使途の収支報告書を確認する
 ・行動や施設内での募金活動をしている場合、道路や施設の使用許可を持っているか確認する
  ・できるだけ領収書をもらう
 (5月13日付『毎日新聞』13面「東日本大震災34 暮らしどうなる?」より抜粋)