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第33回 沖縄遺骨収集奉仕参加 6 2006年2月

 さて、午後からは地元の住民の方の情報を得て、具志頭から西にさらに数キロ進んだ場所に移動した。車一台ぎりぎり通れる泥道をいく。レンタカーがぐちゃぐちゃ。大丈夫かなという感じである。車を降りてしばらく歩くと長年の波によってできた大小洞穴がある。

 地元の方がおっしゃるには、ここで24人の方が亡くなり、そのままになっていることは確かだそうだ。ただ戦後60年、波風よって土砂やいろんなものが洞窟の中まで入り、堆積している。こことわかれば集中的に掘るのであるがとても特定できない。

 大小洞窟の穴を通り抜けて山へとわけ入っていったが、途中、沖縄テレビの方が取材に来てくれていた。結構アップで長い間カメラを回すので意識してしまった。私の雄姿がニュースで流れたかどうか。(*^_^*)  しかし、今日一日皆さん手分けして相当頑張ったが、残念ながらご遺骨は発見できなかった。

 帰り際に名古屋の教外者の方に、道を隔てた山側に軍の施設になったであろう大きな壕があるということで案内してもらった。あの豊見城にある海軍司令部壕よりはだいぶ規模は小さいが、物資置き場やおそらくは上官の部屋であろう整理された空間が何カ所かあった。最初米軍の上陸を予想していた地点の司令部らしい。戦国自衛隊ではないが、洞窟を出るともしかして昭和20年にタイムスリップしているのではとの不安に襲われた。(つづく)

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